出版社を探す

近世駆込寺と紛争解決

著:佐藤 孝之

紙版

内容紹介

村で起こった紛争はどのように解決されたのか? 江戸時代、日本各地の村人は離婚のための縁切寺以外にも、盛んに寺社へ駆け込んだ。日常的に発生する紛争において、お詫びをさせたり、処罰を強いたり、極刑から救済したりと、お寺や神社は加害者と被害者を結ぶ巧みな調停役であった。戦国時代に遡り、暮らしの古文書から〈駆込〉を読み解く。

目次

はじめに/近世駆込寺の形成過程(アジールの変容と駆込寺〈日本におけるアジールの盛衰/アジールの変容と入寺/アジールと駆込寺―結びにかえて〉以下細目略/「山林」からさぐるアジールの変容/近世における神社への駆込とその機能/付論「篠(笹)を引く」ことの意味―その近世的変容)/近世村社会と入寺の諸相(村の出火処理と火元入寺/陸奥国守山藩における「欠入」と「入寺」/上野国館林藩における入寺と寺訴訟/成田山新勝寺にみる寺訴訟と仲裁活動)/付論 松前藩における入寺と寺訴訟/結びにかえて

著者略歴

著:佐藤 孝之
1954年 群馬県生まれ 1976年 國學院大學文学部史学科卒業 1981年 國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学 現在、東京大学名誉教授、博士(歴史学)。 ※2023年2月現在
【主な編著書】『近世前期の幕領支配と村落』(巖南堂書店、1993年)『駆込寺と村社会』(吉川弘文館、2006年)『近世の環境と開発』(共編、思文閣出版、2010年)『古文書の語る地方史』(編著、天野出版工房、2010年)、『近世山村地域史の研究』(吉川弘文館、2013年)

ISBN:9784642034944
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:190ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年02月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LAZ