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日本獄制史の研究

著:重松 一義

紙版

内容紹介

凶悪異常な犯罪が起こるたび、法制度の見直しが叫ばれる。わが国近代の監獄法や制度は、どのように成立したのか。その過程を古代より歴史的に解明する。古代の卜占や神判、中世の即決成敗、近世の裁判と刑罰、近代法の成立と自立更生を促す思想が芽生えるまで、獄制の起源と変遷を追究。新しい時代の監獄の役割と運営方法の在り方を考える。

目次

第一編=古代・中世の獄屋(律令以前の上代にみる罪と罰―わが国固有の祓と卜占の存在―/古代の律令体制と獄屋の存在―京畿中心の五刑と左獄・右獄―/中世の律令継受と獄制の衰退―斬流を主とした即決式成敗―)/第二編=近世の獄制と人足寄場(近世幕藩体制にみる律令の継受と獄制―武家法優位の身分差仕置―/江戸小伝馬町牢屋敷の牢法と弊風の実態―史料「牢内掟書」「囚獄留帳」「牢獄秘録」などから見る遇囚―/地方諸藩にみる所仕置の史的断片―中世的な獄門・肉刑が残存する見懲りの事例―/人足寄場の創設と運用の史的実態―その構想と実

ISBN:9784642034067
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:420ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2005年11月
発売日:2005年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNF