日本近世ジェンダー論
「家」経営体・身分・国家
著:長野 ひろ子
紙版
内容紹介
日本近世におけるジェンダーの特質とは何か。農村の「家」経営体に焦点をあて、家族労働をジェンダーの視点から分析。さらに女性と衣料生産や、百姓身分とジェンダーの関係性にも論及する。また、幕藩制国家の政治と権力の問題を、領主階級の女性たちの土地所有の変化や、一橋徳川家の「女中のゆくえ」にみる近世的ジェンダーの変容から探り出す。
目次
第一部=日本近世農村の「家」経営体とジェンダー/第一章=日本近世農村の「家」経営体とジェンダー(ジェンダーに関する知をめぐって/水平的ジェンダーの存在/「家」経営体Aの変質とジェンダー/「家」経営体Bとジェンダー垂直化)以下細目略/第二章=日本近世農村の「家」経営体における労働とジェンダー/第三章=近世後期農村の「家」経営体におけるジェンダー分業/第四章=日本近世農村の「家」経営体における労働心性とジェンダー/第五章=日本近世の衣料生産とジェンダー言説/第六章=日本近世の百姓身分とジェンダー/第七章=近世