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中世史料との対話

著:村井 章介

紙版

内容紹介

歴史的環境をふまえ、史料を通じて過去に迫るのが歴史学である。だが、過去を語る媒体としての史料は、あるがままで貴重なのではない。古文書だけでなく、日記・水墨画・旅行記・和歌など多様な史料にいかに接近するか。史料の諸形態を整理し、緻密な解析と斬新な読みによって社会や人物を描く。外国史料との比較を試み、編纂という営みにも言及。

目次

序/総論と比較史(中世史料論/中世史史料について/補論 中世の「書面」と歴史情報/日英中世史料論 終論/日本所在の韓国史関係史料―前近代を中心に/日本における史料編纂の現状と問題点―東京大学史料編纂所を中心に)/古文書と語らう(具書案と文書偽作―『立花家蔵大友文書』所収「鎌倉代々御教書」についての一考察/「公界」は一揆か、公権力か―『相良氏法度』第十八条の解釈をめぐって/遠江国原田庄の地頭支配―孕石文書寸考/外交文書の名義人と起草者―大内義隆の対朝鮮通交の一事例/駿河・遠江の武田氏文書)/人物と史料(結城親朝と北畠親房―東国のかなめ、中世の白河/遠江・駿河の宗良親王/綾小路信俊の亡霊をみた―『看聞日記』人名表記法寸考/雪舟等楊と笑雲瑞險「/山科言継の駿府生活)

ISBN:9784642029209
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2014年06月
発売日:2014年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ