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中世朝廷の官司制度

著:遠藤 珠紀

紙版

内容紹介

朝廷を支える諸官司の運営システムは、律令以来、時代の推移に即しさまざまな合理化が進められてきた。実際的な業務を各局面で担当してきた中原氏や清原氏、あるいは技能官人賀茂氏ら下級官人の動向に注目し、近年研究が深化する中世の官司を検討。鎌倉期の官司制度から中世朝廷政治の特質、さらに「国家」について考察し、実像を浮き彫りにする。

目次

序章/下級官人から見る政務運営構造(外記局における中世的体制の成立〈局務中原氏・清原氏の競合/局務中原氏・清原氏の基盤/五位外記と六位外記―一二世紀の外記局再編成―/局外に対する意識〉以下細目略/局務中原氏と公事情報/官務「家」・局務「家」の成立/補論 鎌倉中後期の中原氏西大路流―尊経閣文庫所蔵『外記日記(新抄)』を通して―/「非官司請負制的」経済官司の運営体制/「官司請負制的」局務家相伝諸寮司の運営体制/暦道賀茂氏の変遷)/古記録から見る政務運営構造(中世における具注暦の性格と変遷/『兼仲卿記』にみる暦記の特質/翻刻〈『勘仲記暦記』正応元年記/『勘仲記』正応二年正月三日~七日条〉/中世朝廷社会における公卿称号/終章

ISBN:9784642029001
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:400ページ
定価:13000円(本体)
発行年月日:2011年05月
発売日:2011年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LAZ