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中世律宗と死の文化

著:松尾 剛次

紙版

内容紹介

奈良西大寺叡尊やその高弟、鎌倉極楽寺忍性らを中核とする中世律宗教団。戒律復興という旧仏教の改革運動と捉えられてきた彼らの活動が、近年再評価されつつある。平安京・伊勢・博多など律宗教団の全国的展開、とりわけ港湾・都市的な場との関係に注目。また、石工集団を組織して五輪塔などの死の文化を創造した布教活動から律宗の実態に迫る。

目次

序にかえて/叡尊教団と死の文化(中世における死と仏教―官僧・遁世僧体制モデルの立場から〈官僧・遁世僧体制モデル/遁世僧と葬送〉以下細目略/叡尊の生涯/忍性伝の諸問題/日本民衆の生と浄土信仰―兜率天浄土と五輪塔)/叡尊教団と平安京(叡尊教団と中世都市平安京/京都葉室浄住寺考/京都葉室浄住寺境内絵図の現地比定/京都東山太子堂考)/叡尊教団の地方における展開(博多大乗寺と中世都市博多/伊勢中世史像の再構築―謎の楠部大五輪と楠部弘正寺・岩田円明寺/西大寺末寺と五輪塔―伊賀地域に注目して/種子島における律宗寺院の展開―赤尾木ノ津・慈遠寺五輪塔に注目して)

ISBN:9784642028929
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:294ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2010年12月
発売日:2010年11月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB