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京都の寺社と室町幕府

著:細川 武稔

紙版

内容紹介

中世後期において、仏教と寺社の在り方はどのようなものだったのか。寺社の密集地である京都に注目し、禅宗・顕密以外の諸宗にも目を向けつつ、等(とう)持(じ)寺・清水寺などと室町幕府との関係を分析する。また、幕府のために祈祷を行った寺院や門跡の実態、将軍御所への参賀を考察。幕府の宗教政策を探り、仏教・寺社との関わり方の全貌を明らかにする。

目次

序章=仏教・寺社と室町幕府の関係をめぐって/中世京都の寺社空間(足利氏の邸宅と菩提寺―等持寺・相国寺を中心に―〈室町幕府の開創と等持寺/義満と相国寺/二つの菩提寺〉/清水寺・清水坂と室町幕府〈御師の祈祷と慈心院/観音懺法と禅僧/清水坂の禅院―将軍参籠と宝福寺/清水坂の律院―「水堂」神護寺〉/東岩蔵寺と室町幕府―尊氏像を安置した寺院の実態―〈「観勝寺=東岩蔵寺」説の検討/法流と末寺/寺領・境内と院家/室町幕府との関係〉/北野社と歓喜天信仰―千本歓喜寺をめぐって―〈北野の歓喜天供/大聖歓喜寺/大歓喜寺/北野と千本の交感〉以下細目略)/室町幕府と祈祷(足利将軍家護持僧と祈祷/禅宗の祈祷と室町幕府―三つの祈祷システム―/足利将軍家祈願寺の諸相/室町幕府年中行事書にみえる寺社の参賀)

ISBN:9784642028875
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:318ページ
定価:11000円(本体)
発行年月日:2010年02月
発売日:2010年02月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRVS