越前朝倉氏の研究
著:松原 信之
紙版
内容紹介
下剋上の時代、一国人領主から大名領国制を確立し、戦国大名の先駆者となった朝倉孝景。国の特別史跡に指定された一乗谷遺跡をいまに残す越前朝倉氏の研究に生涯を賭けた著者が、欠かすことのできない基本史料や記録を丹念に読み解き、家臣団と領国支配体制の解明を中心に半世紀にわたる研鑽の成果を集大成。今後の戦国史研究に新知見を提示する。
目次
第一部=越前朝倉氏領国支配体制の研究(越前朝倉氏の系譜の検証―朝倉氏の通称・官途・実名の考察―/南北朝内乱と越前朝倉氏の勃興―「朝倉家記」所収南北朝期文書の再検討―/朝倉孝景の戦国大名化(戦国守護化)の過程について―孝景の守護職補任の問題も含めて―/近衛家領の宇坂庄と朝倉氏の一乗谷/朝倉氏の奉行人制・奏者衆の研究/朝倉氏の財政基盤と交通・商工業政策―寺社領目録・知行宛行状の検証をも含めて―/朝倉氏の妻妾・子女系譜)/第二部=朝倉氏家臣団の研究(「朝倉氏家臣団の研究」の基本史料の解説/同名衆 (一)/同名衆