奥羽仕置と豊臣政権
著:小林 清治
紙版
内容紹介
豊臣秀吉の天下支配の完結となった奥羽仕置は、奥羽にとってどのようなものであったか。奥羽の視座から史料を丹念に読み込み、豊臣政権の展開過程における特質を追究。十六世紀の奥羽の情況、宇都宮・会津の仕置令、伊達政宗の上洛、大崎・葛西合戦、一揆と再仕置などを通して、奥羽仕置の内実と総過程を解き明かす。巻末に奥羽仕置年表を付載。
目次
第一章=戦国期奥羽と織田・豊臣権力(十六世紀奥羽の情況/織田・豊臣権力への対応)/第二章=奥羽仕置の令達(小田原出仕/補論=(天正十八年)六月十四日片倉景綱書状について/宇都宮における仕置令/会津における仕置令達)/第三章=「仕置」経過(陸奥/出羽・津軽/仕置終了と諸氏上洛)/第四章=大崎・葛西合戦(蜂起と第一次合戦/政宗上洛/大崎・葛西合戦―一揆再征―)/第五章=九戸合戦と再仕置(九戸合戦/和賀・稗貫一揆と庄内藤島一揆/仕置反対一揆の論理と構成/再仕置終了)/奥羽仕置年表