日本律令制の構造
編:笹山 晴生
紙版
内容紹介
日本の律令制はどのような構造を持ち、社会に対応していったのか。古代史研究の気鋭の執筆者がさまざまな視点でその実相を解明する。身分編成、租税制、山野支配、軍制、都城制などをめぐる律令国家の実像を、『日本書紀』から『令集解』にいたる多彩な論考十七編に集成。最新の研究成果を取り入れた力編は今後の古代史研究において必読となろう。
目次
「オホエノイザホワケ」論…大平 聡/「仕奉」と姓…須原祥二/日唐良賤の身分標識について…榎本淳一/律令制的人民支配の特質…大津 透/古代の出挙に関する二、三の考察…三上喜孝/公廨の成立…渡辺晃宏/律令国家と銅…佐藤 信/律令国家の山野支配と王土思想…三谷芳幸/諸司奏と百官奏事…春名宏昭/「太政官院」について…飯田剛彦/労の基礎的考察…畑中彩子/律令国家における征討軍報告書についてのノート…北 啓太/「十上」考…高橋 周/房戸制の再検討…杉本一樹/京戸に関する一試論…市川理恵/内舎人と地方社会…鐘江宏之/『