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日本古代の食封と出挙

著:水野 柳太郎

紙版

内容紹介

古代律令制下の経済活動を支えた「出挙」と「食封」はいかなる関係にあったのか。その運営の実態を、『大安寺資財帳』の綿密な史料検討により解明するとともに、出挙の起源・性格と変遷、郡稲、寺院の墾田地所有について考察する。また条里制地割の成立過程や方格地割による面積計算法、関連文献などを詳細に検討し、古代の土地問題に鋭く迫る。

目次

第一部=古代の食封と出挙/第一章=大安寺の食封と出挙稲(施入年代/食封と出挙稲の運営/食封と出挙稲の性格)/第二章=出挙の起源とその変遷(出挙の起源と性格/八世紀の変遷)/第三章=郡稲(郡稲の史料/和銅五年の太政官処分/明法家の解釈について/郡稲の出挙と支出/大税と郡稲)/第四章=寺院の墾田地(墾田地施入の手続き/墾田地施入と定額寺の成立/墾田地占定と寺院/大安寺の墾田地/寺院の墾田地)以下細目略/第二部=古代の土地問題/第一章=田令の継受/第二章=面積計算法と方格地割/第三章=古代用水をめぐる面積と労働

ISBN:9784642023818
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:430ページ
定価:11000円(本体)
発行年月日:2002年08月
発売日:2002年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ