東国石文の古代史
監:平野 邦雄
編:あたらしい古代史の会
紙版
内容紹介
古代の東国に立てられた石文(碑)は幸い今日までよく伝わり、上野三碑や那須国造碑などが、古代国家確立期の興味深い問題点を古代史に提起している。気鋭の研究者たちが新たに多様な視点から古代東国の石文を読み直し、新解釈とともにあたらしい古代史像を総合的に再構成する。これから古代の金石文を学び語る際の、必読の基本文献となろう。
目次
(副題は省略)序…平野邦雄/Ⅰ=古代東国の石文を読みなおす(古代東国の「石文」系譜論序説…新川登亀男/山上碑を読む…篠川 賢/多胡碑を読む…高島英之/金井沢碑を読む…勝浦令子/古代東国の石文とその背景…佐藤 信)/Ⅱ=古代東国石文への視点(多胡碑の官名記載・人名記載について…倉本一宏/多胡碑の弁官符と「羊」について…長谷山 彰/多胡碑研究の歩み…小池浩平/「七世父母」と「天地誓願」…増尾伸一郎/貫前神社と甘楽・多胡郡域の氏族…川原秀夫/上野三碑と渡来人…加藤謙吉/古代東国石文の再検討…仁藤敦史/新羅石碑に