単行本
ジェンダーの政治経済学
福祉国家・市場・家族
著:原 伸子
紙版
内容紹介
ベッカー「新家庭経済学」における女性労働の分析とその後のフェミニスト経済学の発展を丹念に追い,さらに社会的ケアの理論的分析,福祉国家におけるワーク・ライフ・バランスや家族政策等ジェンダー政策の精査を行う。ジェンダー,ケアの経済学の本格的著作。
目次
序 章 福祉国家・市場・家族のジェンダー分析
第Ⅰ部 「家族の経済学」とジェンダー
第1章 「新家庭経済学」における家族
第2章 フェミニスト経済学の成立
第3章 フェミニスト経済学における家族分析
補論 産業革命期イギリスにおける家族と児童労働
第Ⅱ部 社会的再生産とケア
第4章 家族政策の主流化と経済的シチズンシップ
第5章 労働のフレキシビリティとケア
第6章 社会的ケアとケアレジーム
第7章 ドイツにおける家族政策の「転換」と企業の対応
第Ⅲ部 福祉国家の変容と家族政策の主流化
第8章 新たな福祉政治の登場
第9章 日本におけるワーク・ライフ・バランス政策
第10章 ワーク・ライフ・バランスの射程