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クラシック名曲「酷評」事典 下巻

著:ニコラス・スロニムスキー
訳:藤村 奈緒美
他著:望月 京

紙版

内容紹介

[日本語版特別寄稿]
●エッセイ:「未必の飴(あめ)と鞭(むち)を求めて」(望月京/作曲家)
「……なぜ人は他者の悪評不評にかくもヴィヴィッドに反応するのか?
いわゆる「他人の不幸は蜜の味」ということなのか、
それとも同情や共感の類なのか?」

●解説:「音楽には愛を、罵倒にも芸を」(山本貴光/文筆家・ゲーム作家)
「……多くの経験を重ね、自らも練習することによって、当初は異物のように聞こえていた音楽が、馴染みのものに変化してゆきもする。
学び経験することで、私たちの耳は変えることもできる。
この事典が全ページを費やして示しているように、馴染みのない音に遭遇して違和を感じる人もあれば、
反対に「これはなんだろう?」と好奇心をもって味わおうとする人もいるものだ。
いつの時代も、文化が交わるところでは、この二つの傾向が混ざり合いながら、新たな耳をつくっていったわけである。」

【R】
ラフマニノフ
ラヴェル
レーガー
リムスキー=コルサコフ
ラッグルズ

【S】
サン=サーンス
シェーンベルク
シューマン
スクリャービン
ショスタコーヴィチ
シベリウス
シュトラウス
ストラヴィンスキー

【T】
チャイコフスキー

【V】
ヴァレーズ
ヴェルディ

【W】
ワーグナー
ウェーベルン

●罵倒語索引
●人名・タイトル索引
●スロニムスキーについて(高橋智子)

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著者略歴

著:ニコラス・スロニムスキー
1894年、サンクトペテルブルク生まれのロシア系アメリカ人。音楽学者、事典編纂者、作曲家、指揮者、ピアニストとして活躍した。『Baker's biographical dictionaryof musicians(ベイカー音楽家人名事典、未邦訳)』の編纂に携わったほか、『Music since 1900』『Music of Latin America』『Thesaurus of Scale and Melodic Patterns』など多数の著作を残す。1995年に101歳で死去。
訳:藤村 奈緒美
1973年生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒。司書職を経て翻訳家となる。中学・高校では吹奏楽部に所属し、大学入学後は趣味で声楽を習う。主な訳書に『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』『成功する音楽家の新習慣』『エフォートレス・マスタリー』(以上ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)、『世界の美しい名建築の図鑑』『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』『世界を変えた本』(以上エクスナレッジ)などがある。
他著:望月 京
■エッセイ
望月 京(もちづき・みさと)
作曲家・明治学院大学教授。東京藝術大学院およびパリ国立高等音楽院修了。国内外より委嘱を受け作曲、代表作にオペラ《パン屋大襲撃》、管弦楽曲《むすび》《カメラ・ルシダ》《クラウドナイン》、無声映画『瀧の白糸』(溝口健二監督)『理性への帰還』(マン・レイ制作)のための音楽、『怪談』(小泉八雲著)に基づく歌芝居《Têtes(頭/顔)》、室内楽曲《キメーラ》《4D》《ブレインズ(脳)》など。芸術選奨文部科学大臣新人賞、ユネスコ国際作曲家会議グランプリ、ハイデルベルク女性芸術家賞ほか受賞多数。CD作品集『Si bleu, si calme』『Etheric blueprint』、著書に『作曲家が語る音楽と日常 パリと東京を行き来して』がある。

ISBN:9784636968934
出版社:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM