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歴史の転換期 5

1348年 気候不順と生存危機 完結

編:千葉 敏之
他著:長谷部 史彦
他著:井上 周平

紙版

内容紹介

1348年前後はユーラシア大陸全域が寒冷化した。こうした気候不順は自然災害(洪水など)を引き起こし、各地の生産活動(とくに農業)に打撃を与えた。さらに、栄養不足が疫病の蔓延を助長し、生活に困窮する農民の暴動や反乱を招いた。これら災害・飢饉・戦争・人口減少は、人々を生存危機へと追いやり、既存の体制の土台を掘り崩した。本巻では、気候不順に由来する生存危機を人々がどのように認識し、いかなる克服の試みを重ねていったかという点に着目し、渦中の人々による危機打開の模索の現場を、その成否を含めて論じる。また同時に、「体制(システム)の転換」という点で、とくに中央ユーラシアにまたがるモンゴル帝国の崩壊局面に光を当て、「崩壊」という歴史の転換の現場をビビッドに描く。

目次

総論 気候不順と生存危機
1 中東社会とペスト禍・自然災害
2 14世紀ヨーロッパのペスト
3 モンゴル帝国の覇権と解体過程、そのインパクト
4 元明交替の底流
5 東南アジアの14世紀と気候不順  

著者略歴

編:千葉 敏之
東京外国語大学総合国際学研究院教授
他著:長谷部 史彦
慶應義塾大学文学部教授
他著:井上 周平
立教大学・獨協大学・関東学院大学他非常勤講師

ISBN:9784634445055
出版社:山川出版社
判型:4-6
ページ数:280ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB