11ステップ 制御設計
PIDとFFでつくる素性のよい制御系
著:酒井 英樹
内容紹介
その制御系,もっと手際よく,素性よく作れます!
PIDとFFを使いこなす最短・最善の設計術!
「制御工学は一通り学んだけど,自分で設計するのは難しい…」
「PIDしか使っていないけど,それ以外も検討したほうがよいのだろうか?」
「上司や先輩はどういう考えで設計しているのだろう?」
このような悩みを抱えていませんか?
目的に合った制御系をあっという間に設計する,「達人」とよばれるような技術者たち。
彼らは,制御の目的やセンサの種類に着目して,PID制御とFF(フィードフォワード)制御を使い分け・組み合わせているのです。
誰もが達人になれるように,本書では,達人の設計術を体系化し,11ステップのマニュアルにまとめました。自分の設計に自信がもてない方や,望んだ性能にならずに困っている方に向けて,設計の詳細な手順や,制御系の動作を直感的にイメージする方法を解説しています。
<本書の構成>
第I部「制御設計のための技術」では,基本となる要素技術を身につけます。まず,制御設計のおおまかな手順と考え方を理解します。その後,定値制御に使われるPID制御と,追値制御に使われるフィードフォワード制御・2自由度制御系について,そのイメージと設計方法を学びます。また,Simulinkの時間軸波形を見るだけで行う定数設計の方法を紹介します。
第II部「制御設計の流れ」では,制御設計の詳細な手順を身につけます。11ステップからなるマニュアルに従うことで,素性のよい制御系を作ることができるようになります。また,鉄道の車体傾斜制御などのケーススタディによって,実際の設計の流れが見られます。
付録では,制御工学の基礎事項を述べています。制御をはじめて学ぶ方や,忘れた箇所がある方は,必要に応じて読んでください。
目次
序章 制御設計の流れとこの本の構成
第I部 制御設計のための技術
第1章 制御の基礎とコンセプト設計
第2章 PID制御
第3章 フィードフォワード制御と2自由度制御系
第II部 制御設計の流れ
第4章 制御設計マニュアル
第5章 制御設計のケーススタディ
付録 基礎事項
付録A ブロック線図による数式の視覚化
付録B 周波数応答
付録C 代表的な伝達関数
付録D フィードバック制御系の安定性
付録E 相場感の一般性
ISBN:9784627676312
。出版社:森北出版
。判型:菊判
。ページ数:176ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2021年03月
。発売日:2021年04月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UY。