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放送記者、ドイツに生きる

著:永井潤子

紙版

内容紹介

在ドイツ四〇年、放送記者としても五〇年の長きにわたり活躍してきた著者による「未来」連載「ドイツと私」を主軸にまとめたレポート。環境問題への意識も高いドイツに暮らし、脱原発のプロセスや再生可能エネルギーの発展状況、エネルギー転換の現状も伝える。そんな「ドイツ」を通して見る日本人の姿、日本社会の姿、日本政治の姿とは。

目次

【目次より】
放送記者五〇年の人生を振り返る
  薄紫のライラック
  ラジオ人生五〇年
  人生最大の転機
  舞踏会の手帖
  夢の実現
  さまざまなカルチャーショック
  ドイチェ・ヴェレで「一番若く一番美しい日本人女性記者」
  ウーマンリブの流れのなかで

ドイツ生活での一大事、ベルリン入院体験記
  胸の痛みで緊急入院
  男性介護士とのバトル
  薬の副作用が日独で違う!

変化するドイツ(二〇〇四~二〇一三年)
 初の女性首相アンゲラ・メルケル誕生
  ドイツ政治史に残る歴史的瞬間
  メルケル就任にまつわる女性たちの複雑な思い
  ひと味違うメルケル・スタイル
  外交面で存在感を示したメルケル首相

 変化するドイツ
  高校生の提案から生まれた独仏共通教科書
  成人に達した統一ドイツ
  ベルリンの壁崩壊二〇周年
  東西ドイツ人のメンタリティーの相違
  ハイチ大地震とドイツ人のすばやい募金活動
  ドイツの反原爆・平和市民運動
  各地で行なわれたドイツ統一から二〇年の式典
  加害の町、ニュルンベルクの世界に向けたシグナル
  フリードリッヒ〝大王〟生誕三〇〇年祭
  「ヨーロッパ」が強調された統一後二二年のドイツ
  ベルリンで祝われた独仏友好条約五〇周年
  創立一五〇周年を迎えたドイツ社会民主党

 現代ドイツを動かす主役たち
  ドイツの女性たちのいま
  政治家にとって日々の政治以上に重要なこと
  ローキー・シュミットの死を悼む
  九〇歳の誕生日を迎えたフォン・ヴァイツゼッカー元大統領
  ベルリン市議会に進出した若者の政党、「海賊党」
  ドイツの新大統領は旧東ドイツ出身
  現メルケル内閣の多彩な顔ぶれ

 ドイツから見た日本
  闘う民主主義
  日本の新首相はカーン?
  修好一五〇周年を迎えた日本とドイツ
  真夏のメルヘン、サッカー女子W杯の感動
  日本の首相交代劇
  映画「ズールの鮨」
  日本の政権交代についてのドイツの新聞論調

ベルリン国際映画祭
  二〇〇八年 日本映画が存在感を発揮
  二〇〇九年 日本の戦争責任について考えさせられた年
  二〇一〇年○1 六〇周年記念のテーマは「家族」
  二〇一〇年○2 ドイツ映画の歴史をひもとく年に
  二〇一一年 金熊賞はイランの映画に
  二〇一二年 世界的な変革と激変を反映
  二〇一三年 映画祭で取り上げられたシェールガスの危険と「ウラル核惨事」

三・一一以後の日本とドイツ
  日本の未曾有の災害に対するドイツ人の反応
  福島の原発事故がドイツの政治・社会に与えた影響
  脱原発に大きく舵を切ったドイツ
  「三〇年戦争」の終わり、歴史的な日の連邦議会の表情
  六人の魔女の「みどりの1kWh」
  一挙三得? 「おむつ発電所」
  『廃炉に向けて』二五年前、日本の女性たちが鳴らしていた警鐘
  ドイツ映画『第4の革命――エネルギー・デモクラシー』
  映画『イエロー・ケーキ』上映のショック
  ドイツの脱原発決定から一年
  需要の五倍もの電力を生産する緑の村
  寒いベルリンでの脱原発デモ
  反原発の市民運動からエコ電力供給会社へ

著者略歴

著:永井潤子
永井潤子(ながいじゅんこ)ジャーナリスト。1958年東京外語大学ドイツ学科国際関係コース卒業。1958年4月から1972年3月まで「ラジオ短波」のプロデューサー、1972年5月から1999年3月までドイツ国際放送「ドイチェ・ヴェレ」の日本語放送記者として活躍。著書に『ドイツとドイツ人――放送記者の眼から』『新首都ベルリンから――過去から学ぶドイツ』(ともに未來社)『ドイツ女性の歩み(共著、三修社)『Nippons neue Frauen』(ro ro ro)など。

ISBN:9784624410971
出版社:未来社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2013年08月
発売日:2013年08月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB