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ドイツ帝国 1871-1918年

著:ハンス-ウルリヒ・ヴェーラー
訳:大野 英二
訳:肥前 栄一

紙版

内容紹介

ビーレフェルト学派の首領ヴェーラーの代表的著作。1871年のドイツ帝国からナチズム前夜に至る連続性を構造的に解明した、社会史の定番テキスト。

目次

日本語版への序文
編集者の序文
序論

I 一八七一年の情勢。農業革命、産業革命ならびに国家建設
 1 農業革命と地方土地貴族の指導層
 2 産業革命と都市市民層
 3 内政。反動、自由主義ならびに憲法紛争
 4 覇権戦争と「上からの革命」
II 工業国家への興隆
 1 高度工業化の最初の局面。工業成長の停滞と構造的な農業不況、一八七三-一八九五年
 2 工業の高景気と助成された農業。組織資本主義と干渉国家との興隆、一八九五-一九一四年 
III 支配体制と政治
 1 政治体制
   1.1 立憲君主制か、それともえせ立憲的半絶対主義か
   1.2 一八九〇年までのボナパルティズム的独裁統治
   1.3 一八九〇年以後の恒常的な国家危機。調整なき権威的多頭制(ポリクラティー)
   1.4 官僚。支配要因と組織モデル
 2 中心問題。政治的動員に対する現状(シュタートウス・クヴォ)の擁護
   2.1 諸政党の無力
     2-1.1 自由派
     2-1.2 中央党
     2-1.3 保守派
     2-1.4 社会民主主義者
   2.2 利益諸団体の国家への組み込み。反民主的多元主義とその敵対者
   2.3 「負の統合」の支配技術。「帝国の友」対「帝国の敵 租税政策ならびに財政政策
   4.1 支配体制の資金調達
   4.2 国民所得の配分
   4.3 不平等の固定化
 5 軍備政策
   5.1 陸軍
   5.2 軍国主義
     5-2.1 対内闘争手段としての陸軍
     5-2.2 社会的構成と行動コントロール
     5-2.3 「小市民的心情軍国主義の動員」
   5.3 艦隊
 6 帝国主義
   6.1 不均等な成長と支配の正当化―社会帝国主義
   6.2 内政としてのヴィルヘルムの「世界政策」
   6.3 帝国主義のイデオロギーとしての社会ダーウィニズムと汎ゲルマン主義
 7 対外政策
   7.1 諸国家体制のなかの対外政策
   7.2 「内政の優位」のもとにおける外政
     7-2.1 フランス
     7-2.2 イギリス
     7-2.3 ロシア
 8 第一次世界大戦―前方への逃避
   8.1 攻撃的な防衛政策
   8.2 戦時財政と戦時経済
   8.3 戦争目的と階級社会
   8.4 最後の「上からの革命」
   8.5 ドイツ革命。社会的民主主義か、それとも、保守的共和国か。
IV ひとつの決算
V 付録
 1 略語表
 2 註
 3 文献解題
   文献に対する一九八〇年の補遺
 4 あとがき
 5 人

ISBN:9784624110666
出版社:未来社
判型:A5
ページ数:430ページ
定価:5800円(本体)
発行年月日:2000年05月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DFG