ドイツ精神の近代
著:矢代 梓
内容紹介
1999年3月に惜しくも54歳の若さで亡くなった矢代梓氏の未完の主要論考をまとめた遺稿論集。著者は豊富な知識と関心領域の広さから、ヴァイマル文化史やフランクフルト学派を中心とするドイツの思想・哲学・文芸・美術・音楽の各領域にわたる多くの論文・紹介記事を精力的に執筆したが、本書はそのなかから16篇を収録する。
目次
現象学運動と芸術
*
ドイツ・ロマン主義考──再評価の難しさについて
ロマン主義と美的モデルネの可能性──カール・ハインツ・ボーラーの思索について
ボードレールとドイツのモデルネ
無限との邂逅──ロシア・モダニズムと神秘主義
ブラームスと新ウィーン楽派
ミュンヘンの青春様式
ランボーと世紀転換期のドイツ──過激な文明批判
グラックとエルンスト・ユンガー
*
ワーグナーと反ユダヤ主義の今日的意味
政治化されたワーグナー神話
ユダヤ陰謀説とゲルマンの霊的起源
*
エルンスト・ブロッホの一九二〇年代──『この時代の遺産』を読む
暗きエッセイスト・アドルノ
[付論]『啓蒙の弁証法』/『否定弁証法』/『ベートーヴェン』
「ハイデガーとナチズム」問題の所在
[付論]『ハイデガーとナチズム』/『政治という虚構』『ハイデガーと「ユダヤ人」』
文化移動の思想史的意義──ナチス・ドイツから亡命した知識人たち
E・アウエルバッハ『世界文学の文献学』書評
あとがき(笠井いち子)
矢代梓略年譜
目次
現象学運動と芸術
*
ドイツ・ロマン主義考──再評価の難しさについて
ロマン主義と美的モデルネの可能性──カール・ハインツ・ボーラーの思索について
ボードレールとドイツのモデルネ
無限との邂逅──ロシア・モダニズムと神秘主義
ブラームスと新ウィーン楽派
ミュンヘンの青春様式
ランボーと世紀転換期のドイツ──過激な文明批判
グラックとエルンスト・ユンガー
*
ワーグナーと反ユダヤ主義の今日的意味
政治化されたワーグナー神話
ユダヤ陰謀説とゲルマンの霊的起源
*
エルンスト・ブロッホの一九二〇年代──『この時代の遺産』を読む
暗きエッセイスト・アドルノ
[付論]『啓蒙の弁証法』/『否定弁証法』/『ベートーヴェン』
「ハイデガーとナチズム」問題の所在
[付論]『ハイデガーとナチズム』/『政治という虚構』『ハイデガーと「ユダヤ人」』
文化移動の思想史的意義──ナチス・ドイツから亡命した知識人たち
E・アウエルバッハ『世界文学の文献学』書評
あとがき(笠井いち子)
矢代梓略年譜