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ミネルヴァ日本評伝選

高橋是清

尽人事而後楽天

著:鈴木 俊夫

紙版

内容紹介

高橋是清(1854年から1936年)銀行家、官僚、政治家。

日露戦争では英米での外債発行に奔走し、昭和の恐慌という怒濤の如き荒波を鎮めた高橋是清。近代化に不可欠な社会制度の整備にも尽力し、大蔵大臣を七度務めるも、二・二六事件で暗殺される。幅広い人脈を駆使した交渉力と疾風迅雷の決断で、数々の国難に挑んだその生涯に迫る。

目次

はじめに

第一章 生い立ちから英国留学まで
 1 出生と家族
 2 米国への道を開く
 3 米国への出立

第二章 放蕩生活から教育者へ
 1 帰国、森有礼との知遇
 2 森有礼
 3 放蕩時代
 4 唐津藩の英語学校へ

第三章 自由奔放な生きざま
 1 破天荒な人生経験
 2 翻訳業への専念

第四章 専売特許所長就任
 1 農商務省入省
 2 前田正名との出会い

第五章 欧米視察の旅
 1 任農商務省書記官
 2 特許制度の調査
 3 商標条例、意匠条例、特許条例の発布

第六章 降りかかる災難
 1 ペルー銀山事件
 2 再 起

第七章 外債発行の成功
 1 是清が果たした役割
 2 外債発行のしくみ
 3 外債発行実現に向けた是清の尽力
 4 対日鉄道投資の試み

第八章 財界から政界への転身
 1 財政の第一人者として
 2 一九二七年(昭和二年)の金融恐慌

第九章 「高橋財政」と二・二六事件
 1 疲弊する経済
 2 軍部との対立

終 章 生来の楽天家

引用・参考文献
おわりに
高橋是清略年譜
人名・事項索引

著者略歴

著:鈴木 俊夫
東北大学名誉教授

ISBN:9784623096718
出版社:ミネルヴァ書房
判型:4-6
ページ数:314ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2024年05月
発売日:2024年05月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB