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ミネルヴァ日本評伝選

宮本常一

人間の生涯は発見の歴史であるべし

著:須藤 功

紙版

内容紹介

宮本常一(1907年から1981年)民俗学者、農村指導者。
「歩く」「見る」「聞く」を重視し、日本全国をめぐり、フィールドワークをおこなった。生涯にわたり、地域とその歴史に根ざした人々の暮らしや文化に目を向け続け、膨大な生活誌を残した。名もなき常民の見る風景を眺め、暮らしを聞いて寄り添った、旅する学者の人生の歩みを追う。

目次

はじめに

序 章 ふるさとの島

第一章 島の家族
 1 海外に渡る
 2 父の妻は隣家の娘
 3 母と祖父母

第二章 島での少年時代
 1 先生との日々
 2 高等科・短歌・病気

第三章 大阪で学び働く
 1 父にいわれたこと
 2 逓信講習所入所
 3 郵便局勤務
 4 天王寺師範二部受験

第四章 尋常高等小学校着任
 1 兵役を終えて先生になる
 2 師範専攻科受験
 3 田尻尋常小学校

第五章 民俗学研究への道
 1 悲しみ・記録・会合
 2 さまざまな会合
 3 民俗学講習会

第六章 アチックミューゼアムへ入所
 1 澁澤敬三から電報
 2 研究者との交友
 3 戦時下の旅
 4 大阪へ帰る

第七章 大阪府嘱託の役割
 1 農家に支援を求める
 2 八月一五日前後

第八章 新たな役職の勤め
 1 なおつづく旅
 2 変わる農村

第九章 山村・漁村・島へ
 1 乗物と新役職
 2 漁業制度調査と対馬
 3 調査と出会いの対馬

第十章 離島に活力をそそぐ
 1 離島振興協議会
 2 島の生活をよくする
 3 称えられる働き

第十一章 原稿執筆の日々
 1 旅が生み出す書誌
 2 ようやく息がつける

第十二章 昭和四〇年代の活動
 1 大学で教える
 2 調査と遺跡発掘
 3 執筆に休みなし

第十三章 日本観光文化研究所
 1 所長は「先生」
 2 観文研の研究と活動
 3 山古志村の活性化
 4 郷土で研究する人
 5 晩年なお多忙

参考文献
おわりに
宮本常一年譜
地名索引
事項索引
人名索引

著者略歴

著:須藤 功
2022年5月現在
民俗学写真家

ISBN:9784623093687
出版社:ミネルヴァ書房
判型:4-6
ページ数:408ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB