ミネルヴァ日本評伝選
推古天皇
遺命に従うのみ 群言を待つべからず
著:義江 明子
紙版
内容紹介
推古天皇(554年から628年)初の女性天皇
熾烈な継承争いを主導し、39歳で即位。36年におよぶ治世を通じて、仏法を軸とする国造りを推進し、王権自律化の一歩をすすめたが、その事績の多くは、これまで叔父蘇我馬子や甥厩戸の働きとされてきた。本書では、初の女帝の事績を捉え直すとともに、その実像に迫る。
目次
はしがき
第一章 欽明と蘇我堅塩媛の子として
1 双系系譜の中の「額田部王」
2 世襲王権の形成と蘇我氏
3b異母兄敏達との婚姻
第二章 政争の渦中へ
1 敏達の死
2 用明の即位
3 殯宮での出来事
第三章 権力掌握
1 穴穂部・守屋討滅
2 群臣推挙による即位
3 「向原家」と豊浦宮
4 讃え名「炊屋姫」
第四章 遣隋使と仏教
1 三宝興隆
2 遣隋使派遣
3 裴世清を迎えて
4 堅塩媛改葬
第五章 遺詔の重み
1 亀裂の萌芽
2 遺詔と群臣会議
3 二つの推古陵
第六章 語りの中の推古
1 蘇我系王統の記念碑――天寿国繍帳
2 仏法興隆の記憶――『日本霊異記』冒頭説話
参考史料・参考文献
あとがき
推古天皇略年譜
人名・事項索引
ISBN:9784623090174
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:4-6
。ページ数:240ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2020年12月
。発売日:2020年12月09日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY。