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発達

発達163:子どもの感情と発達

紙版

内容紹介

「共感の芽生え」「子どもの感情表現の発達」から「感情発達と非認知的能力」に至るまで、子どもの“感情”をめぐる発達に様々な視点から迫る特集号。「園の集団の中で育まれる感情」や、「保育者の関わり」「親子関係における感情理解」などについても、新しい研究知見や具体的な事例などから探ります。前から読んでも後ろから読んでも面白い、子どもたちの感情発達をひも解く一冊。

目次

【特集】
Ⅰ 心の育ちを支える感情の発達
 「非認知」の中核なる感情――それが発達にもたらすもの(遠藤利彦)
 共感の芽生えと発達(板倉昭二)
 ことばの発達と感情(松井智子)
 子どもの感情リテラシーの発達と具体的な支援(渡辺弥生)
 子どもの社会的笑いとユーモアの感情と発達――両面性から理解する(伊藤理絵)
 感情制御の発達と他者理解(平林秀美)
 乳幼児期のトラウマと愛着――“病気の体験”が感情制御の育ちを妨げるとき(大河原美以)

Ⅱ 関係のなかで感情はどのように育まれるか
 乳幼児の感情と保育――子どもの感情表現で成長する保育者(井桁容子)
 親子のやりとりと感情の発達(坂上裕子)
 園における集団のなかで育む感情――四歳児クラスの仲間間の葛藤解決をふまえて(岩田美保)
 子どもの感情に向き合うということ――保育者の役割と真の感情(田中あかり)
 子どもの感情発達を支えるものとは――幼児教育への文化人類学的アプローチ(林 安希子)
 自閉スペクトラム症児のユニークな情動理解(別府 哲)


【連載】
保育に活かせる文献案内〈連載25〉
 J・デューイの教育思想について(汐見稔幸)
子どもたちの情景――そばにそっといたおねえさん先生から見えたこと〈連載24〉
 子どもたちにとって「特別」って何?(その3)(ひらのゆうこ・浜田寿美男)
人との関係に問題をもつ子どもたち〈連載105〉
教師との対話を通した自分づくり――新しい自分と出会う なりたい自分を見つける(《発達臨床》研究会)
霊長類の比較発達心理学〈連載142〉
 時間の理解の発達的変化――ヒト幼児の日常の発話から探る(平田 聡)
障がいのある子の保育・教育のための教養講座―実践障がい学試論【実践方法編】〈連載33〉
 方法をめぐる序説(佐藤 曉)
心理学をめぐる私の時代史〈連載18〉
 刑事裁判の「渦中」から考えたこと(3)(浜田寿美男)

ISBN:9784623090129
出版社:ミネルヴァ書房
判型:B5
ページ数:120ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年08月03日