発達
発達162:保育の新たな物語り
内容紹介
いま保育・幼児教育で紡がれる「新たな物語り」とはなにか。レッジョ・エミリア、スウェーデンなどの海外からの報告(第?部)にくわえ、日本の保育をめぐる新たな物語りを思考しつつ園での実践を紹介(第?部)する、これからの保育を探究する特集。ピーター・モス氏が2019年末に行った講演記録抄訳も収録。
目次
【特集】
Ⅰ 保育の質を超えて――海外の報告から
保育の新たな物語りへ――公教育としての保育(浅井幸子)
〈講演記録抄訳①〉新しい保育の物語――保育の質、倫理と政治、リアル・ユートピア(ピーター・モス)
〈講演記録抄訳②〉レッジョ・エミリア再考(ピーター・モス×佐藤 学)
レッジョ・エミリアの教育とピーター・モス教授に学ぶ教育学の新しい物語り(佐藤 学)
市民としての子どもから生まれる新しい公教育(小玉重夫)
さまざまな歴史とさまざまな街――世界の幼児教育におけるレッジョ・インスピレーションの(不)可能性(小玉亮子)
「バーガモッセンと世界」を読む――スウェーデンにおける新たな物語り(1)(太田素子)
地域開放の「第三の空間(Tredje Rummet)」――スウェーデンにおける新たな物語り(2)(淀川裕美)
イギリスの質評価とそれを超える物語り(椨 瑞希子)
Ⅱ 日本で紡がれる新たな物語り――園の実践報告とともに
日本の新たな保育の物語りへの展望(秋田喜代美)
地域文化を伝承創造していく子どもたち――出雲崎のお獅子を作りたい(松延 毅)
多様な人々との出会いの場としての園(栗原啓祥)
園を開き合うことから生まれる質を超える物語り(東 重満)
コミュニティコーディネーターの役割と可能性――園を起点としたまちづくり・ひとづくりの「触媒」として(高橋 翠)
【連載】
子どもたちの情景―そばにそっといたおねえさん先生から見えたこと〈連載23〉
子どもたちにとって「特別」って何?(その2)(ひらのゆうこ・浜田寿美男)
人との関係に問題をもつ子どもたち〈連載104〉
出会いの瞬間はいかにして訪れるのか(《発達臨床》研究会)
霊長類の比較発達心理学〈連載141〉
チンパンジー研究者、母になる――ヒトの生後六歳六カ月から七歳までの発達(林 美里)
障がいのある子の保育・教育のための教養講座―実践障がい学試論【保育/教育指導編】〈連載32〉
停止した自己物語を起動させる(佐藤 曉)
心理学をめぐる私の時代史〈連載17〉
刑事裁判の「渦中」から考えたこと(2)(浜田寿美男)
【発達読書室】
書籍紹介
ISBN:9784623089697
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:B5
。ページ数:120ページ
。定価:1500円(本体)
。発行年月日:2020年04月
。発売日:2020年05月01日。