シリーズ・ニッポン再発見
日本の伝統楽器 11
知られざるルーツとその魅力
著:若林 忠宏
紙版
内容紹介
日本の伝統楽器(三味線・琵琶・箏・尺八・笛・太鼓)の多くは大陸にルーツがあり、さまざまな親戚楽器がユーラシアのあちこちで奏でられています。しかし、日本の楽器は、いずれも根本的なところでまったく異なります。
この本では、日本の季節や風土などに育まれた日本人の感性にあうように改良され、日本人の生真面目さと器用さによって生まれた日本の伝統楽器の「本当の姿」を見ていきます。
目次
はじめに
1 三味線の美
三味線とは?
三味線のルーツと日本伝来説
大陸に見られる三味線の前身楽器
日本の三味線音楽
世界に稀に見る弦楽器、日本の三味線
2 荘厳な琵琶
琵琶とは?
琵琶のルーツと日本伝来説
九州盲僧琵琶の系譜
日本の琵琶楽
琵琶という楽器
3 華麗な箏
箏とは?
箏のルーツと俗箏説
日本の箏曲
4 謎の縦笛、尺
尺八とは?
尺八のルーツ
日本での尺八の伝承
5 笛、太鼓
日本人にとって特別な「笛と太鼓」
日本人にとって特別な「囃子 」の感覚
日本人が持ち続けるアニミズムと音の深い関係
雅楽太鼓の日本への伝播の様子
[日本の楽器雑学]
①二弦の蛇皮線
②漢民族の三弦
③「阮咸」の謎
④弁財天の謎
⑤伝統芸能の継承
⑥「瑟」と「箏」の伝説
⑦龍伝説と箏
⑧共演「鶴の巣籠」
⑨こんなにも違う感覚と感性
おわりに
参考文献
楽器さくいん・人物さくいん・音楽用語さくいん