やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ
よくわかる言語学
編:窪薗 晴夫
内容紹介
大津由紀雄氏(慶應義塾大学名誉教授・日本学術会議連携会員) 推薦!
日本語や英語の豊富な例をもとに、私たちのまわりに潜むことばの法則を解き明かします。楽しく読める、魅力たっぷりの言語学入門書。
楽しく読める、魅力たっぷりの言語学への入門書
*このキャッチを読んで「おや?」と思ったかた、ぜひこの本を読んでください。
「よくわかる」だけでなく、なにより楽しく読める、魅力たっぷりの言語学への入門書です。一流のことばの料理人たちが選りすぐった素材と腕によりをかけて作った料理の数々を気どらない雰囲気で楽しめます。
言語学の諸分野(言語学、日本語学、英語学、日本語教育他)を専攻する大学生、また一般読者にむけて、第一線の執筆陣が言語学・言語研究のおもしろさとことばの不思議さを伝える入門書。日本語や英語の具体的な例をあげ、日常生活に潜むことばの法則を読み解く。音声、形態、文法、意味、方言や社会言語学、心理言語学、歴史言語学、実験言語学や言語類型論、オノマトペ、手話と、主領域を幅広くカバー。
目次
はじめに
序 言語学とは何か
1 言語研究の諸分野
2 音声と形態
3 文法と意味
4 言語研究の多様なアプローチ
5 言語研究の新しい視点
第Ⅰ部 音声と形態
1 音声・音韻
1 母音と子音
2 母音の有標性
3 音声素性と母音融合
4 子音の発音
5 子音の有標性
6 音素と異音
7 連濁とライマンの法則
8 連濁と形態音素交替
9 モーラの役割
10 音節構造(日本語)
11 音節構造(英語)
12 語の韻律構造
13 アクセントの類型
14 アクセントの規則
15 音韻構造と統語・意味構造
16 リズム
2 形態論・語形成
1 複雑語のまとまり
2 複雑語の構造
3 語形成の生産性と心内辞書
4 規則活用と不規則活用
5 新しい動詞の作られ方
6 複合名詞の意味
7 動詞由来複合語
8 派生名詞の多義
9 語のまとまりを超える語形成
第Ⅱ部 文法と意味
3 機能文法
1 語彙的使役と迂言的使役
2 「〜ている」構文
3 「〜てある」構文
4 「ろくな…ない」構文
5 「VかけのN」構文
6 日英語の談話省略と情報の新旧
7 英語の命令文
8 相互動詞と受身文
9 anyの使い方
10 構成素否定と文否定
4 生成文法
1 統語論とは何か
2 文の構造
3 文の構造と「移動」
4 移動の制約
5 繰り上げ構文
6 繰り上げ構文とコントロール構文
5 認知言語学・日本語文法
1 全称量化と存在量化
2 世界のデフォルト状態
3 事物のカテゴリ化
4 文法化
5 デキゴト表現
6 きもちの文法
7 体験と知識
8 並列標識の偏った現れ
6 語用論
1 ことばの意味と話し手の意味
2 コミュニケーションのスタート地点
" 3 文脈によることばの意味調整"
4 ことばのウラを読む
5 発話解釈は選択的投資
6 発話解釈の鍵は関連性
7 世間話の意味
8 心の理論と語用論
9 語用障害
第Ⅲ部 言語研究の多様なアプローチ
7 歴史言語学
1 動詞の活用
2 動詞の複合
3 主格助詞「が」
4 使役文
5 丁寧語
8 方言・社会言語学
1 地域方言
2 社会方言
3 言語接触
4 スタイル
5 インターアクション
9 心理言語学
1 音素の特定・モーラの切り出し
2 多義性とガーデンパス
3 文法の個別性と文処理装置の普遍性
4 文処理で使われる情報いろいろ
5 音のきまりの獲得
6 語の獲得
7 文法の獲得
8 第二言語の獲得
10 実験言語学
1 実験言語学とは何か
2 痕跡位置におけるプライミング効果
3 文脈と語順
4 役割語の脳内処理
5 ブロッキング
第Ⅳ部 言語研究の新しい視点
11 言語類型論
1 語族・類型・文字
2 言語普遍性
3 語順類型論
4 アラインメント
5 意味類型論
12 オノマトペ
1 世界のオノマトペの分布
2 音象徴
3 形態の類像性
4 オノマトペと「と」の分布
5 言語のオノマトペ起源説
13 手話言語
1 手話単語の音韻パラメータ
2 NM(非手指)表現
3 手話のモダリティ表現
4 手話のバリエーション
5 手話の発達・習得
さくいん
ISBN:9784623086740
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:B5
。ページ数:232ページ
。定価:2600円(本体)
。発行年月日:2019年10月
。発売日:2019年10月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CF。