周産期ボンディングとボンディング障害
子どもを愛せない親たち
編著:北村 俊則
内容紹介
「ボンディング障害」とは、一言でいえば、親が子どもとの絆を形成することができないことである。「わが子がかわいくない」という心理は、これまでタブーであったが、欧米ではここ数年、大きな研究・臨床課題となっている。一方日本ではまだ注目されておらず、まとまった成書もなかった。厚生労働省からの指導がある中、第一線で研究・臨床を行ってきた医師らのこれまでの知見を総まとめする。
目次
第1章 周産期ボンディングの概念(篠原枝里子)
1 ボンディングとアタッチメントの違い
2 アタッチメント
3 ボンディング
第2章 妊娠期の胎児へのボンディング(臼井由利子)
1 胎児ボンディング
2 望まない妊娠と妊娠への態度
3 今後の研究課題
第3章 周産期ボンディング障害の症状構造(松長麻美)
1 精神疾患の症状構造
2 ボンディング障害の症状構造
3 症状学の今後に向けて
第4章 周産期ボンディング障害の発生要因(北村俊則)
1 精神障害とボンディング障害
2 妊娠・出産とボンディング障害
3 ボンディング障害の関連指標
4 ボンディング障害の成因と今後の研究課題
第5章 周産期ボンディング障害と抑うつ(齋藤知見)
1 産後うつ病とは
2 産後うつ病とボンディング障害
第6章 周産期ボンディング障害と新生児虐待(馬場香里)
1 新生児虐待
2 介入と予防
第7章 周産期ボンディング障害の予防と治療(大橋優紀子)
1 ボンディング障害の予防
2 ボンディング障害の治療
第8章 周産期ボンディング障害の対象児の保護(山岸由紀子)
1 事 例
2 子どもの保護
3 社会的養護
4 子どもの保護への道筋と対応
第9章 あらためてボンディング障害とは何か(北村俊則)
1 なぜボンディング障害が見過ごされてきたのか
2 ボンディング障害を理解する
3 予防と治療に向けて
引用文献
おわりに
索 引
ISBN:9784623086450
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:B5
。ページ数:170ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2019年07月
。発売日:2019年07月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKC。