あの子どもたちが変わった驚きの授業
授業崩壊を立て直すファシリテーション
著:木原 雅子
内容紹介
変われない子どもはいない!
授業が成り立った! 問題が減った! 学習意欲が大きく上がった!!
NHK・ETV特集「キミのこと聞かせてよ〜木原雅子さんの出張授業〜」で紹介された授業づくり・ファシリテーションのすべてを伝える。
前著『あの学校が生まれ変わった驚きの授業』での学力低迷に悩む中学校を立て直した取り組みに続き、本書では、授業そのものが成立しない学級を立て直したある公立中学校での教育実践を紹介する。著者の取り組みや生徒の変化をたどる中で、「どうすれば生徒に信頼してもらい、心の奥にある考えや感情を聞くことができるのか」「そのようにして知ったニーズをもとに、どのように生徒たちに関わり、どのように授業をつくるのか」が見えてくる。ここには様々な課題を抱える全ての学校、全ての教師に役に立つ授業づくり・ファシリテーションの考え方や方法がある。
目次
刊行によせて
第1章 O中学校への関わりを決心するまで
1 “あの”M先生からの突然のSOSメール──5月12日【第1日目】
2 フォーカスグループインタビューの実施──7月14日(一回目の訪問)【第63日目】
3 学校の先生方との意見交換会
4 M先生からの再度の懇願
第2章 O中学校プロジェクトの始まり──「問題の実像」を探る
1 正式訪問の下準備──生徒の現状調査(アンケートなど)
2 二回目のO中学校訪問──10月4日【第145日目】
3 授業参加──「ロックコンサート」は普通の授業よりまし!
4 驚くべきアンケート結果──84%が「変わって欲しい」‼
5 見えてきた「問題の実像」
第3章 「思春期のこころ学」と環境整備──一回目の授業と関わり
1 最初の授業──思春期のこころ学:11月8日(三回目の訪問)【第180日目】
2 特別授業以外の関わり
第4章 添削指導によるミニ補習(プチスタ)──京都からの関わり
1 そうだ、プチスタ(ミニ補習)にしよう!──11月29日【第201日目】
2 プチスタの実際
3 プチスタへの生徒の反応と対応
第5章 国語と英語の特別授業──二回目の授業と関わり
1 特別授業「WYSH国語」を準備する!──1月12日(四回目の訪問)【第245日目】
2 いざ「WYSH国語」を実施する
3 「WYSH英語」──ジブリで英語! 1月13日【第246日目】
4 特別授業以外の関わり
第6章 自分から自分への手紙──最後の授業と関わり
1 最後の授業案を考える──「WYSHタイムトラベル」:3月6日(五回目の訪問)【第298日目】
2 一コマ目の授業──これまでを振り返ってみよう
3 二コマ目の授業──自分への手紙を書こう
第7章 生徒たちの変化
1 この間の生徒の変化(WYSH教育前後のアンケート比較より)
2 校長先生からの手紙
3 養護の先生へのインタビュー──生徒たちはどう変わったか?
第8章 O中学校の実践で使ったWYSHファシリテーション技法
1 WYSH教育とは何か──誕生及びその後の変遷
2 中学生の驚くべき可塑性とWYSHファシリテーション技法総動員の
3 「問題の実像」を探る──ミクストメソッドによる形成調査
4 介入(授業等)を設計する──WYSH教育の組み立て
5 介入(授業等)を評価する
6 サイエンス、アート、ハート
7 最後に
あとがき
参考文献
授業づくり・ファシリテーションのためのキーワード索引
ISBN:9784623085811
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:4-6
。ページ数:264ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2019年04月
。発売日:2019年04月04日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN。