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授業研究のフロンティア

監:吉崎 静夫
編著:村川 雅弘
編著:木原 俊行

紙版

内容紹介

学び続ける教員像が市民権を得つつある。そのための文化的装置として、日本の教師たちが取り組む授業研究は、世界から注目されている。今、授業研究の最前線(フロンティア)では、どのような哲学に基づいて、何が試みられているのか。本書は、それを整理し、分かりやすく解説することで、自らの力量を高めるとする教師たちを応援するものである。また、それは、教育方法学や教師教育等の研究者の入門書としても役立つ。

目次

はじめに(村川雅弘・木原俊行)


 第Ⅰ部 授業研究の基本

第1章 授業研究の意義(吉崎静夫)
 1.1 授業研究の目的
 1.2 一人称,二人称,三人称としての授業研究
 1.3 授業研究における理論と実践の関係

第2章 授業研究の歴史(姫野完治)
 2.1 日本における授業と授業研究の出発点
 2.2 授業研究の現代史
 2.3 授業研究の今後に向けて

第3章 授業研究のアプローチ(浅田 匡)
 3.1 授業研究はどう捉えられているか
 3.2 授業をどう捉えるか
 3.3 授業研究がめざすこと
 3.4 あらためて授業研究をすすめるために

第4章 教員養成における授業研究(永田智子)
 4.1 教員養成における授業研究の目的
 4.2 教員養成における授業研究のトレンド
 4.3 教職大学院における授業研究
 4.4 教員養成における授業形成のために

第5章 FDとしての授業研究(田口真奈)
 5.1 FDがめざすもの
 5.2 大学における授業研究
 5.3 公開実験授業という試み
 5.4 文学研究科プレFDプロジェクトにおける授業研究
 5.5 FDとしての授業研究の展望


 第Ⅱ部 授業研究を主柱とする校内研修

第6章 校内研修の理論的・実践的動向(木原俊行)
 6.1 校内研修の理論的動向
 6.2 校内研修の実践的動向

第7章 授業研究・校内研修推進のためのマネジメントサイクルとリーダーシップ(田村知子)
 7.1 マネジメントの意義と課題
 7.2 校内研修推進のためのマネジメントサイクル
 7.3 校内研修を推進するリーダーシップ
 7.4 実践事例にみるマネジメント
 7.5 展  望

第8章 指導主事による校内研修充実のためのコンサルテーション(島田 希)
 8.1 校内研修の発展と外部支援者の関わり
 8.2 指導主事による校内研修のコンサルテーション
 8.3 指導主事のコンサルテーションを充実させるツールの開発
 8.4 校内研修に関わる指導主事の力量形成にむけて


 第Ⅲ部 授業研究とカリキュラム開発

第9章 カリキュラム開発の理論的動向(有本昌弘)
 9.1 カリキュラム開発の動向
 9.2 国内における21世紀型コンピテンシーとカリキュラム
 9.3 その背景にあるリテラシーと逆向き設計
 9.4 日本の文脈:授業研究と校内研修
 9.5 カリキュラム評価からカリキュラム・アセスメントによるレッスンスタディへ

第10章 カリキュラム開発の実践的動向(田中博之)
 10.1 学級経営を意図的・計画的に実施する学級力向上カリキュラムの開発
 10.2 計画的な学級づくりの不在
 10.3 学級力を高める必要性とその方法
 10.4 学級経営のカリキュラム開発の必要性
 10.5 学級力を高める教科横断的なカリキュラム編成
 10.6 カリキュラム開発の実際
 10.7 校内研修における学級力向上カリキュラムの作成研修
 10.8 今後の研究課題

第11章 学校を基盤としたカリキュラム開発の研修(村川雅弘)
 11.1 我が国における学校を基盤としたカリキュラム開発とその手順
 11.2 多様な授業分析・評価方法
 11.3 授業研究の改善のためのワークショップ
 11.4 学校を基盤としたカリキュラム開発のためのワークショップ型研修
 11.5 教員養成や初任研におけるカリキュラム開発力育成の試行

第12章 学校全体でのシンキングツール導入の経緯と導因(黒上晴夫)
 12.1 シンキングツールと思考スキル
 12.2 関西大学初等部
 12.3 岡崎市立小豆坂小学校
 12.4 福山市立鷹取中学校
 12.5 学習プログラムを創るプレイヤー

資  料
 授業研究に関する主要書籍(深見俊策)

おわりに(吉崎静夫)
人名索引/事項索引

著者略歴

監:吉崎 静夫
2019年3月現在
日本女子大学人間社会学部教授
編著:村川 雅弘
2019年3月現在
甲南女子大学人間科学部教授
編著:木原 俊行
2019年3月現在
大阪教育大学大学院・連合教職実践研究科教授,博士(教育学)

ISBN:9784623085576
出版社:ミネルヴァ書房
判型:A5
ページ数:228ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW