ミネルヴァ日本評伝選
保田與重郎
吾ガ民族ノ永遠ヲ信ズル故ニ
著:谷崎 昭男
紙版
内容紹介
保田與重郎(1910?1981)文芸評論家。
若くして『コギト』『日本浪曼派』を創刊。反近代主義を柱に文筆活動を行い、「時代閉塞」状況に置かれた戦中の青年に熱烈に迎えられた。戦後も己の思想を貫き通し、活躍の場を広げた七十余年の生涯に迫る。
目次
はしがき
第一章 桜井で
1 就学以前
2 中学校まで
第二章 『炫火』から『コギト』へ
1 大高のブリリアント・クラス
2 『コギト』創刊
第三章 『日本浪曼派』に集ふ
1 『コギト』第三十号まで
2 『日本浪曼派』創刊
第四章 保田與重郎の日
1 革命の文学
2 戦争に臨んで
3 浪曼的な日本
第五章 戦争の出来る文藝
1 日本文学史の発見
2 敗亡への途
3 十二月八日前後
第六章 出征と帰還
1 大東亜戦争の下で
2 応召まで
3 従軍の秋
第七章 『祖国』の時代
1 保田が対した戦後
2 追放と『祖国』創刊
3 『新論』の挙
第八章 『現代畸人伝』の世界
1 身余堂に暮す
2 戦後文壇への復帰
3 義仲寺の昭和再建
第九章 文人の信実
1 『日本の美術史』から『日本の文学史』へ
2 『日本の文学史』以後
第十章 終焉まで
1 最晩年の日
2 終の住処に
主要参考文献目録
あとがき
保田與重郎略年譜
人名・事項索引