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「無理しない」地域づくりの学校

「私」からはじまるコミュニティワーク

編著:竹端 寛
編著:尾野 寛明
編著:西村 洋己

紙版

内容紹介

制度やカリスマリーダーに頼るのではなく、自分たちの地域を自分たちで変えていくためには、どうすればいいのか。地域福祉とまちづくりはどのような関係にあるのか。人口減少社会の到来を背景に、地域の活性化が地方・都市部を問わず、最優先事項になってきた。これまで地域を変えるために、無理をしてきた(させてきた)反省から生まれた、私が変わらないと地域は変わらない!を合言葉に、「私」からはじまる地域づくりの本。

目次

はじめに――この学校はどういう取り組みなのか


 第Ⅰ部 「無理しない」地域づくりの学校という挑戦

第1章 地域×私×福祉の可能性――無理しないで地域づくりは可能か
 1 社会が行き詰まっているなら、ときほぐそう
 2 なぜ、いま「福祉」と「まちづくり」のコラボ(が重要)なのか
 3 トライ&エラーの機会を奪う制度化
 4 素面でも本音を聞ける、本音が言える場
 5 人とのかかわりをまなぶ
 6 100人力のカリスマでなく、10人力の10人と仲良くなろう
 7 この本は一体、何の本なのか?

第2章 他人事から我が事へ――福祉の「枠組み」を疑う
 1 僕が出会った「地域福祉」
 2 丸ごと「地域福祉」という幻想
 3 福祉職員の苦悩
 4 私発、の可能性

第3章 地域福祉をときほぐす――目でみないで心でみよう
 1 地域福祉にこんがらがった僕
 2 「無理しない」地域づくりの学校ができるまで
 3 「学校」のはじまり、心でみえたもの

第4章 「幸雲南塾」からの全国展開――起業しなくても良い塾ができるまで
 1 「我が事」として地域の課題に取り組む
 2 「起業しなくても良い塾」のスタート
 3 経済効果2.2億円、6年間で構築された担い手の輪
 4 成功の要因は「緩いつながり」
 5 各地への展開

第5章 尾野流「人づくり・地域づくり」の極意
 1 企画立案から受講生募集まで――募集までが半分
 2 講座期間や募集人数の設定――なぜ半年なのか?
 3 マイプラン作成と講座の進行――いよいよスタート
 4 講座の中盤〜後半――ここが肝心
 5 最終発表会
 6 場の設定方法・雰囲気の作り方――なぜコンクリート禁止?
 7 受講生と接する方法――謎の温かい雰囲気の真髄
 8 「無理しない」地域づくりの学校で意識したこと
 〔コラム1〕 「無理しない」地域づくりの学校の一日


 第Ⅱ部 私が変われば地域が変わる――受講生と事務局の成長プロセス

第6章 公私混同のなかで広がっていく人の輪
 1 これまでの生い立ちといまの仕事に至るまで
 2 失敗を避けていた私がマイプランを通して前のめりに転べるように
 3 空き家活用から地域づくりへとひろがる
 4 回り道をしながらも職場での枠組みを外す視点を得る
 5 公私混同のつながりで自分が変わり世界がひろがる

第7章 本音が生み出す協力者
 1 挫折から毎日がおもろいへ
 2 受講のきっかけは特に根拠のない直感だった
 3 ソーシャルな協働チーム「そーしかい」
 4 ソーシャルワーカー森が「おもろい」を求めて

第8章 はじめの半歩を支える――ゆれる場づくり
 1 私たちのモヤモヤ
 2 ワタシを活かす研修との出会い
 3 「ワタシからはじまる地域づくり」を実施して
 4 京都の取り組みで見えてきたこととこれから
 〔コラム2〕 「無理しない」地域づくりの学校ってどんなとこ?


 第Ⅲ部 地域の担い手育成の可能性

第9章 地域があって私がいて福祉がある――県社協としてできること
 1 場づくりを学びなおす日々
 2 「用務員」としての私
 3 では社協はどうすればいいのか
 4 地域福祉を考えると

第10章 地域福祉とまちづくりの接点――「無理しない」仕事の作り方
 1 古本屋が就労支援事業を手がけるまで
 2 古本屋から「地域の担い手」へ
 3 どうやって仕事を生み出すのか1:地域自治の一員として
 4 どうやって仕事を生み出すのか2:担い手という視点
 5 無理しない仕事の作り方

第11章 「私」からはじまるコミュニティワーク――自分事として地域にコミットする
 1 参加した社協職員の変容プロセス
 2 コミュニティワークへ
 〔コラム3〕 「無理しない」地域づくりの学校開催実績


おわりに

ISBN:9784623081363
出版社:ミネルヴァ書房
判型:A5
ページ数:244ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS