出版社を探す

ミネルヴァ日本評伝選

唐木順三

あめつちとともに

著:澤村 修治

紙版

内容紹介

唐木順三(1904〜80) 評論家、編集者。
同窓の古田晁、臼井吉見と筑摩書房を創業、哲学書や雑誌『展望』の編集で昭和の知的世界に足跡を残す一方、教育者として、また『無常』などの著者として知られる唐木順三。本書は、この思索する人(デンカー)の内実を全的に追う。

目次

はじめに

第一章 信州伊那・宮田村
 1 風土と資質
 2 牧歌的生活から「近代」へ

第二章 松本、青春のとき
 1 旧制松本中学校
 2 旧制松本高等学校
 3 煩悶青年

第三章 師・西田幾多郎――京都時代
 1 憂鬱な上洛大学人
 2 教育者西田
 3 英語臨時講師
 4 卒論「ベルグソンに於ける時間と永遠」

第四章 信州教育との出会い――上諏訪時代
 1 教場に立つ
 2 自由教育運動と哲学会
 3 物書きの初発

第五章 「赤化」をめぐって――満洲、そして失業時代
 1 二つの論文
 2 〈未完成〉で〈活潑〉
 3 満洲教育専門学校
 4 失意の日々
 5 転 身

第六章 「友人共同体」の出発
 1 文筆家から女学校教師に
 2 筑摩書房創業
 3 〈節々熱心〉な編集者
 4 戦争と出版

第七章 飛躍する論壇人
 1 四つの顔
 2 戦後文化のなかで
 3 『詩とデカダンス』の時代
 4 模索の果ての充実

第八章 思索者の円熟
 1 大 患
 2 一代の傑作
 3 不期山房の会
 4 悟達と飄然
 5 最後の日々

参考文献
おわりに
唐木順三年譜
事項索引
人名索引

著者略歴

著:澤村 修治
2017年4現在 評論家、帝京大学文学部非常勤講師

ISBN:9784623080557
出版社:ミネルヴァ書房
判型:4-6
ページ数:444ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB