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高次脳機能障害を生きる

当事者・家族・専門職の語り

編著:阿部 順子
編著:東川 悦子

紙版

内容紹介

それぞれの立場から障害と向きあった記録

目次

はじめに
第1話 今さら高次脳機能障害と言われても
 高次脳機能障害って……何それ?[小林亮太]
 21年の年月[小林眞由美(母)]
 〈解説〉発達に伴い、高次脳機能障害が顕在化してきた青年[山舘圭子(臨床心理士)]

第2話 「キレるのが障害」なんだ
 高次脳機能障害になって[長谷川優]
 みんなに支えられて[長谷川真奈美(母)]
 残念だけどもう一度[長谷川潤(父)]
 〈解説〉学校への適応を支援して[阿部順子(臨床心理士)]

第3話 どこまで行ったら健常?
 自分を振り返る[片岡憲孝]
 ともに歩く[片岡久美(母)]
 壊れたキングコング[片岡治貞(父)]
 すべての人に感謝[片岡文惠(祖母)]
 〈解説〉言葉に耳を傾ける[片岡保憲(理学療法士・兄)]

第4話 休まずに会社に行くことが大事と自分に言い聞かせて
 買い物を楽しみに仕事をがんばる[村澤亮二]
 皆さんに支えられて17年[村澤孝子(母)]
 縁で結ばれた交流[竹内洋一(職場の支援者)]
 〈解説〉脳外傷後の精神症状とその対応「先崎 章(精神科医)]

第5話 高次脳機能障害はないと思う
 制約されるのが嫌[大久保武]
 なすべきことを考えながら[大久保康子(母)]
 〈解説〉家族として、専門家として[大久保みのり(作業療法士・姉)]

第6話 あの日を境に余所見を止めた
 一段ずつ階段を上る[福田拓郎]
 前向きにがんばった息子を誇りに思う[福田茂子(母)]
 〈解説〉医療連携とリハから就労へ[納谷敦夫(精神科医)]

第7話 合った仕事にめぐりあえて一段落
 仕事を楽しめています[塩澤正憲]
 10年が一区切りなのかもと思っています[塩澤泰子(母)]
 〈解説〉復職したその先に[青木重陽(リハビリテーション科医)]

第8話 自分でできるようになりたい
 発症してからの生活とこれから[山本紀恵]
 10年をふり返って[山本美恵子(母)]
 ゆっくりですが、少しずつ[山本勲(父)]
 〈解説〉地域での生活を支援して[浅野友佳子(作業療法士)]

第9話 隠さずに伝えていこう
 私の障害の日々[松田克馬]
 家族思いの父を襲った高次脳機能障害[松田圭介(息子)]
 いろいろな人の力を借りながら[松田睦子(妻)]
 〈解説〉高次脳機能障害とは何かを教えてくれた師[本多留美(言語聴覚士)]

第10話 夫と妻の心の旅
 変わったと言われても……[美村恭平]
 解決の糸口を求めて[美村翔子(妻)]
 〈解説〉当事者と家族は[山口加代子(臨床心理士)]

第11話 それでも人生は続く
 木原崇博氏の来し方を振り返って[原田圭(社会福祉士)]

おわりに

著者略歴

編著:阿部 順子
2015年10月現在岐阜医療科学大学名誉教授、NPO法人日本脳外傷友の会顧問、NPO法人脳外傷友の会みずほ副理事長
編著:東川 悦子
2015年10月現在NPO法人に本脳外傷友の会理事長。当事者の親として1997年に脳外傷友の会ナナを設立。2000年に日本脳外傷友の会結成。2006年には特定非営利活動法人認証をうけ理事長に就任し現在に至る。

ISBN:9784623075034
出版社:ミネルヴァ書房
判型:4-6
ページ数:266ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2015年11月
発売日:2015年11月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS