福祉ガバナンスとソーシャルワーク
ビネット調査による国際比較
編著:上野谷 加代子
編著:斉藤 弥生
内容紹介
小地域でのソーシャルワーカーの役割を考察
目次
序 章 「福祉ガバナンスとソーシャルワーク」研究の意義と到達点(上野谷加代子)
1 本研究の背景、意義と目的
2 地域福祉と福祉ガバナンス
3 福祉ガバナンスの視点からみた地域福祉の国際比較研究
――より生活のリアリティを求めてのビネット調査
4 さらなる実践的協働研究へ
第Ⅰ部 小地域福祉ガバナンスと地域福祉
第1章 小地域福祉ガバナンスと専門職(上野谷加代子)
1 ガバナンス形成と日本のソーシャルワーク
――ソーシャルワークの捉え方
2 ソーシャルワークの展開――個人を支えることと地域を創ること
3 地域を基盤としたソーシャルワークの展開
4 ガバナンス形成とソーシャルワーカーの役割
第2章 地域福祉の主流化と小地域ガバナンス(武川正吾)
1 コミュニティ重視の時代
2 ガバナンスの時代
3 地域福祉主流化の時代
4 小地域のガバナンス
第3章 地域福祉における「つながりをつくる」機能(松端克文)
1 地域福祉におけるソーシャルワークの機能
2 地域福祉における支援の概念整理
3 「くらしをまもる」機能と「つながりをつくる」機能の総合化
第Ⅱ部 ビネットを用いた新しい研究・研修手法
第4章 小地域における福祉ガバナンスを比較する(斉藤弥生)
――ビネット調査とは何か
1 ソーシャルワークの国際比較研究の展開
2 ビネット調査と国際比較
3 小地域における福祉ガバナンス比較研究への展開
第5章 ソーシャルワーク研究開発方法としてのビネット調査(所めぐみ)
1 文脈的リアリティへの接近方法としてのビネット調査
2 ビネットを用いた調査研究と現任ワーカーの研修
3 よりよい実践のための学びと探究
――研究と実践をつなぐ協働学習に向けて
第Ⅲ部 小地域福祉ガバナンスとソーシャルワークの国際比較
第6章 調査概要と分析の枠組み(斉藤弥生・所めぐみ・室田信一)
1 5つのビネットと分析枠組み
2 対象国の選択と各国の調査概要
3 調査方法についての課題
第7章 調査結果と各国の比較(所めぐみ・斉藤弥生・室田信一・羅珉京)
1 調査結果のまとめ
2 各国のソーシャルワークの特徴
3 各国の小地域福祉ガバナンスの特徴
第Ⅳ部 小地域福祉ガバナンス形成のためのソーシャルワーカーの自己変革と住民協働
第8章 ソーシャルワーカー養成のための新たな方法(野村裕美)
――ケースメソッド(対話型研修)の活用
1 ソーシャルワーカーに求められる研修
2 コミュニティソーシャルワーカー研修に求められる方針
3 対話を重視するケースメソッド
4 研修の流れ
5 気づきの言語化
第9章 住民・学生との協働実践を通したソーシャルワーカーとしての学び(金田喜弘)
1 地域福祉実践研究法の開発
2 住民懇談会を通じた実践研究――岸和田市の取り組みから
3 住民・学生との協働実践を通した実践研究
――京都市北区小野郷地域の取り組み
4 アクションリサーチを用いた実践研究の可能性
第10章 ケースメソッドにおけるビネットの活用
――ビネットが誘発するソーシャルワーカーの仮説・経験(野村裕美)
1 ビネットの活用
2 ビネットが誘発するソーシャルワーカーどうしの語り
3 研究目的と方法
4 討議における思考のプロセス
終 章 日本型福祉ガバナンス形成とその研究における課題と展望
(上野谷加代子・斉藤弥生・所めぐみ・佐藤桃子・南友二郎)
1 日本型福祉ガバナンス形成とその研究における課題と展望
2 ビネットを用いた調査例――デンマークの社会的養護をテーマとして
3 参加と協働の考え方
あとがき
巻末資料
索 引
ISBN:9784623072972
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:A5
。ページ数:280ページ
。定価:6000円(本体)
。発行年月日:2015年02月
。発売日:2015年02月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS。