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新・Minerva福祉ライブラリー 18

未来を拓く施設養護原論

児童養護施設のソーシャルワーク

著:北川 清一

紙版

内容紹介

職員の主体性を尊重した施設養護のあり方

目次

はしがき

第1章 ソーシャルワーク実践としての施設養護を展望する
 1 施設養護の支援過程が混迷する要因
 2 施設養護の「ソーシャルワーク化」への途
 3 施設養護の障壁と語り継ぐべきもの
 4 施設養護の使命と展望

第2章 施設養護論から児童養護施設のソーシャルワーク論へ
    ――その前提的枠組み
 1 施設養護の方法を論じる視点
 2 ソーシャルワークを定義するために
 3 人間らしく「住まう」場になるための方略
 4 施設の小規模化と支援者支援
 5 「越境」なる概念が含意するもの

第3章 施設養護とは
    ――養護の語源から考える
 1 子どもを養護することの意義
 2 子どもの養護と発達支援
 3 子どもの養護と自立支援

第4章 施設養護の成立過程
    ――先覚者の知恵と実践から学ぶ
 1 社会福祉による支援活動の歩み
 2 先覚者による支援活動の実際
 3 継承すべき支援活動を支える価値と思想
 4 施設養護の支援過程に取り込む視座

第5章 児童養護施設実践の共通基盤を生成する「思考の回路」
 1 20年前と何が変化したのか
 2 社会福祉制度の改革理念と児童養護施設実践への影響
 3 児童養護施設実践の混迷と倫理綱領(行動指針)
 4 社会福祉専門職「らしさ(アイデンティティ)」を醸し出す方略
 5 アイデンティティの生成と「思考の回路」

第6章 ソーシャルワークとクリティカルな眼差し
 1 ソーシャルワーク実践の成立要件
 2 社会福祉の制度とソーシャルワークの関係
 3 支援論としてのソーシャルワーク

第7章 児童養護施設実践としてのソーシャルワーク
    ――状況論的アプローチ試論
 1 社会福祉におけるソーシャルワーク実践の特徴
 2 施設養護の支援過程とソーシャルワーク
 3 ソーシャルワークを取り込む着想
   ――支援の入り口を整える
 4 施設養護の支援過程
   ――状況論的アプローチとしてのソーシャルワーク

第8章 児童養護施設実践の基本原則
    ――実践指針と支援的態度
 1 施設養護の隘路を超克するために
 2 施設に就労するソーシャルワーカーの実践指針と支援的態度
 3 「実践原則」を形骸化させないための取り組み

第9章 「グループワークは死んだ」のか
    ――児童養護施設実践とグループワークへの新たな期待
 1 問いかけの意味
 2 人と環境の相互接触面に生起する課題の諸相
 3 「棚上げ」状態に置かれたわが国のグループワーク
 4 わが国におけるグループワーク研究の動向
 5 人間らしく生きる原体験とグループ活動
   ――「手を放せ、目を離すな」再考

第10章 児童養護施設実践に求められる施設運営論
 1 アドミニストレーション
 2 アドミニストレーションの史的展開
 3 アドミニストレーションの原理
 4 アドミニストレーションの実際

第11章 越境するソーシャルワーク実践
 1 揺らぐ施設養護の現状
 2 「越境される」施設養護とソーシャルワーク
 3 子ども達に見出す連鎖的課題への対応
   ――「越境志向のソーシャルワーク」とは
 4 社会的な正義と公正
   ――越境志向の施設養護と実践的視座

あとがき
参考文献
索 引

著者略歴

著:北川 清一
2020年3月現在
明治学院大学副学長,同大学社会学部社会福祉学科教授。

ISBN:9784623070626
出版社:ミネルヴァ書房
判型:A5
ページ数:272ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2014年04月
発売日:2014年04月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS