新・Minerva福祉ライブラリー 15
DVはいま
協働による個人と環境への支援
編著:高畠 克子
内容紹介
被害者支援の現状と今後のあり方を展望
目次
まえがき
第Ⅰ部 DV防止への取り組みの歴史的変遷
第1章 日本におけるDV防止への取り組みの変遷
1 日本ではDVはどのようにして問題化したのか
2 DV被害者とシェルター・コミュニティ
3 シェルター・シンポジウムにおけるDV被害者支援の活動の歴史
4 まとめに代えて
第2章 アメリカにおけるDV防止への取り組みの変遷
1 第2波フェミニズム運動が明らかにした女性への暴力
2 女性への暴力に対するアメリカ社会の対応
3 メンタルヘルス領域におけるDV被害者支援と研究
4 DVからIPVへ
5 アメリカのDV被害者支援の今後
第3章 韓国におけるDV防止への取り組みの変遷
1 法律の改正によるDV対策の方向性
2 被害者保護・支援政策の現況
3 今後のDV対策
第Ⅱ部 DV被害者への危機介入支援:各専門家からのレポート
第4章 DV被害者とは誰なのか
1 被害者学はどのように登場したのか
2 欧米における被害者学の理論
3 被害者学と被害者化プロセス
4 被害者学と被害者支援
5 まとめに代えて
第5章 フェミニスト・セラピストによる草の根支援活動:シェルターにおける危機介入支援
1 ジェンダーの視点で行う草の根支援活動
2 危機介入支援としてのさまざまな役割
3 子どもたちの被害と回復
第6章 婦人相談員による支援
1 「DV防止法」と婦人相談員
2 婦人相談員の支援の姿勢
3 どのような選択をしようとも相談者を支える
4 コーディネーターとしての婦人相談員
第7章 弁護士による支援
1 「DV防止法」によるさまざまな政策の実施
2 「DV防止法」について
3 被害者
4 申立て
5 弁護士が関わった事例
第8章 アドボケイターによる支援
1 アドボケイター・アドボカシー・アドボケイトの定義
2 アドボケイターの役割・知識・技能
3 事例に見るアドボケイトの実際
4 改正「DV防止法」と今後の課題
第9章 コミュニティ・セラピストによる支援
1 コミュニティ心理学と危機介入
2 コミュニティ・セラピストがDV被害者と出会う時
3 DV被害者のアセスメント
4 DV被害者への介入
5 コミュニティ・セラピストとしてできること
第10章 臨床心理士による支援
1 DV被害者にとってのシェルターとは
2 学習会での子どもの実態と子どもへの対応
3 シェルターで子どもたちと関わる時の留意点
4 シェルター退所後の新しい生活に向けてのコミュニティ支援
第Ⅲ部 関連コミュニティとの協働:予防・後方支援
第11章 DV関連コミュニティでの協働
1 コラボレーションとの定義
2 コラボレーションが注目される時代的背景
3 コラボレーションとその他の諸概念との相違
4 コラボレーションとDV関連の包括的総合支援システム
5 まとめに代えて
第12章 危機対応コミュニティを支える予防・後方支援:支援者をエンパワメントする研修体制づくり
1 被害当事者に伴走する支援者
2 暴力被害者への理解を当事者と共有するための研修体制づくり
3 総合的支援を必要とする暴力被害者支援と研修体制づくり
4 性暴力被害者危機対応に取り組む支援者に対する研修体制づくり
第13章 行政コミュニティによる予防・後方支援
1 女性センター・男女共同参画センターにおける支援
2 自治体(福祉事務所など)における支援
3 母子生活支援施設における支援
第14章 学校・教育コミュニティにおける予防・後方支援
1 中・高校におけるDV予防プログラム
2 大学における学生ボランティア活動
第15章 司法コミュニティにおける予防・後方支援
1 日本司法支援センターにおけるDV被害当事者支援
2 加害者更生をめぐる現状と課題
索 引