古田武彦・古代史コレクション 13
壬申大乱
著:古田 武彦
紙版
内容紹介
万葉集の「前書き」と「本文」の間には大きな矛盾がある。「近畿王朝中心説」に基づく国学者や万葉研究者が目を背けてきたその矛盾を多元史観から解き明かし、「九州王朝」の実在を証明する。長文の書き下ろし「日本の生きた歴史」を新たに加えて、待望の復刊。
目次
はしがき——復刊にあたって
第一章 まぼろしの吉野
第二章 真実の白村江
第三章 壬申の乱の虚像
第四章 天武天皇の秘密
第五章 壬申大乱の真相
第六章 〈別論一〉月西渡る——人麿作歌の史料批判
第七章 〈別論二〉筑紫の飛鳥
第八章 〈別論三〉みどりこの母の歌
第九章 〈別論四〉越を恋うる嬬の歌
終 章
〈付論〉「舎人の歌」
資料編
〈補論〉人麿原歌—倭島から大和島根へ
あとがき
日本の生きた歴史(十三)
第一 真実の史料批判—「尾崎(康)著作」を調べ直す
第二 未見の「焚書坑儒」——隋・唐朝による
第三 「臣」か「豆」か—稲荷山鉄剣銘文の新展開
第四 「君が代」論
第五 近江挽歌
第六 専門家への問い
人名・事項・地名索引