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岡村理論の継承と展開 2

自発的社会福祉と地域福祉

編著:牧里 毎治
編著:岡本 榮一
編著:高森 敬久

紙版

内容紹介

自発性、地域を基に住民主体の福祉を考察

目次

『岡村理論の継承と展開』刊行にあたって
まえがき(牧里毎治)


 第Ⅰ部 自発的社会福祉論

第1章 岡村「自発的社会福祉」の課題(岡本榮一)
 1 ここでの「自発的社会福祉」論の概要
 2 岡村「自発的社会福祉」の考え方
 3 岡村『社会福祉原論』における「自発的社会福祉」の内容
 4 社会福祉学体系から見た「推進主体」の位置
 5 岡村「推進主体論」の未完成性
 6 『社会福祉原論』外の文献における「自発的社会福祉」論
 7 民間非営利セクターの台頭と研究
 8 新たなパラダイムを求めて

第2章 ボランタリーセクターと公共性(田中尚輝)
 1 公共性とは何か
 2 ボランティア
 3 ボランタリーセクター

第3章 宗教と民間社会福祉(ボランタリズム)(高森敬久)
    ——岡村理論に準拠して
 1 「自発的福祉論」の歴史的推移
 2 スピリチュアル・ケアの概念について(定義・語義)
 3 結 論

第4章 自発的社会福祉としての慈善・博愛事業の条件(小笠原慶彰)
    ——小林授産場に学ぶ
 1 社会福祉の発展と自発的社会福祉
 2 岡村理論における慈善・博愛事業の枠組み
 3 小林佐兵衛及び小林授産場について
 4 ■客・小林佐兵衛と博愛思想
 5 自発的社会福祉の内発的動機

第5章 国際福祉における自発的社会福祉実践(武田 丈)
 1 国際福祉とは
 2 国際福祉と自発的社会福祉
 3 自発的社会福祉を促す参加型開発
 4 参加型開発手法を用いた自発的社会福祉の実践例

第6章 志としての現代協同組合論(成田直志)
 1 協同組合と福祉
 2 協同組合の独自的性格と福祉
 3 社会福祉システムと協同組合の福祉


 第Ⅱ部 地域福祉論

第7章 住民参加で読み解く岡村地域福祉論(牧里毎治)
 1 岡村地域福祉論の再認識
 2 福祉コミュニティの概念
 3 地区社会福祉協議会と福祉コミュニティ
 4 生活圏としての小学校区
 5 住民主体の原則
 6 方法としての地域福祉計画
 7 福祉コミュニティのゆくえ——自治型地域福祉の求めているもの
 8 多義的なネットワーク
 9 サポート・ネットワーク
 10 サポート・ネットワークの問題解決力
 11 コミュニティソーシャルワーク

第8章 地域福祉のミクロ・メゾ・マクロ(平野隆之)
    ──岡村理論の継承と展開としての「推進研究」
 1 問題の設定
 2 「論研究」から「推進研究」へ──岡村理論の位置
 3 展開としての「推進研究」
 4 「メゾ領域」をどうつくり出すか

第9章 福祉コミュニティ形成に資するソーシャルワークの展開(上野谷加代子)
 1 2人の師——自発的実践研究を学ぶ
 2 生活課題の把握とその解決をめぐって
 3 地域に根ざした生活支援
 4 地域を基盤としたソーシャルワークの展開
 5 福祉コミュニティ形成に向けて
   ——コミュニティソーシャルワークの展開を

第10章 社会福祉協議会における住民主体論再考(岡野英一)
 1 地域福祉における「住民主体」理念の意義と果たした役割
 2 社会福祉協議会における「住民主体」理念の沿革
 3 社会福祉協議会における「住民主体」の再構築=
  「草の根多元=住民・市民の協治(協働運営)型社会福祉協議会」を目指して

第11章 福祉コミュニティと福祉NPO(安立清史)
    ——岡村理論とNPO理論の相補性
 1 福祉コミュニティの形成主体
 2 「社会福祉固有の視点」と「自発的社会福祉」とは何か
    ——『社会福祉原論』を読む
 3 福祉コミュニティと福祉NPO——『地域福祉論』を読む
 4 福祉NPOとの相補性

第12章 岡村理論に対する生活世界のもつ意味(小野達也)
 1 問題の所在
 2 岡村の問題提起
 3 生活世界の植民地化を超えて
 4 ハーバーマスから岡村重夫へ
 5 ハーバーマスの理論的射程と地域福祉
 6 生活世界からの地域福祉論へ

第13章 岡村地域福祉論となぎさの福祉コミュニティの展開(新崎国広)
 1 なぎさの福祉コミュニティ概念とは
 2 岡村地域福祉論におけるコミュニティ概念と施設福祉の関係
 3 なぎさ概念の構造
 4 なぎさ概念に関する調査研究
 5 なぎさ概念研究の今後の方向性と展開の可能性

コラム
 1 岡村理論と今——過剰包摂と専門援助(加納恵子)
 2 ボランティアに関する戦後初の論文(岡本榮一)
   ——岡村重夫と大阪社会事業ボランティア協会のことなど
 3 日本の里親問題と家庭養護促進協会の50年(岩崎美枝子)*崎は立の字
 4 「住民主体」について思う(竹村安子)
   ——「気づき」から活動へ,そして主体形成,地域力醸成へ
 5 大阪市社会福祉協議会における岡村理論の実践(植村利弘)
 6 岡村重夫の地域福祉論を賞賛(中西 茂)

索 引

ISBN:9784623058013
出版社:ミネルヴァ書房
判型:A5
ページ数:284ページ
定価:6000円(本体)
発行年月日:2012年09月
発売日:2012年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS