残された時間
脳外科医マーシュ、がんと生きる
著:ヘンリー・マーシュ
訳:小田嶋由美子
監:仲野徹
紙版
内容紹介
〈死は、遅かれ早かれ、どんな形であれ、すべての人に訪れるし、それは人生の一部であるが、生きつづけたいという私の願いは、「一目惚れ」のように圧倒的で決定的なものなのだ〉
NHSのフルタイムの仕事を引退し、悠々自適な暮らしを送っていたマーシュはある日、進行性前立腺がんと診断される。
赤裸々な死への恐怖を告白し、病気を理解することで恐怖を乗り越えようとしては挫折する、「患者となった脳外科医」の日々。がんの検査から治療のプロセスの描写に自らの医師としての経験から得た知識、さらには睡眠科学や進化人類学、量子力学に至るまでの該博な知識が織り込まれる。
いやおうなく頭をよぎる患者たちや両親の最後、そして自らに残された時間――。死のすぐそばで働きつづけ、数えきれないほどの死を見届けてきた脳外科医マーシュの、最後のメッセージ。
目次
第一部 否認
第二部 治療的破局化
第三部 いつまでも幸せに
あとがき
謝辞
解説(仲野徹)
ISBN:9784622096924
。出版社:みすず書房
。判型:4-6
。ページ数:248ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2024年04月
。発売日:2024年04月03日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VF。