出版社を探す

科学で大切なことは本と映画で学んだ

著:渡辺 政隆

紙版

内容紹介

本から映画、映画から本へ縦横自在に往き来して科学を語る。ハメット、ヴォネガットからダーウィン、「時をかける少女」に「アナと雪の女王」、寺田寅彦、中谷宇吉郎、グールドにドーキンス、憧れのS・コネリー、「ひょっこりひょうたん島」、「崖の上のポニョ」、ビッグヒストリー、ダイアモンド、ハラリ……
芸術も科学も文化。科学の知識があれば人生はさらに楽しい。心おどる科学研究の最先端はもちろん、科学のわき道・回り道、科学と科学者のいかにも人間味ある営みを捉えて随一の書き手の物する無類のサイエンスライティング。挿絵・山本美希。

目次

はじめに
タフでなければ/人生なんてそういうものだ/ドン・ガバチョが教えてくれた/科学に眼覚める頃

1 科学オタクはお好き?
愛のない実験/酔狂な科学実践家/虫屋にもっと愛を

2 新しいヒーロー像
ヒーローになった科学者/名探偵登場せず/本当にしたいこと

3 自然の数秘術
数学者は無垢な天才?/数学の効用/驚きのシンクロニシティ/物理学者の頭の中/天の理を知る歓び

4 天と地と海
空を見上げて/無限に続くよどこまでも/大地と海の深淵

5 想像力の挑戦
もしもの世界/黙示録/科学者がはまる落とし穴/魂を量る

6 未来を駆ける青春
等身大のヒーロー/未来に戻る?

7 生と死と愛と
不老不死の誘惑/ノーベル賞効果/無限の時間、有限な人生/心の闇に届かぬ光

8 拝啓ダーウィンさま
プレイ・イット・アゲイン/ソウルメイトの二人/進化の行方と人生は予測しがたい

9 進化の話
ダーウィンを読む/祝祭の陰で/生物地理学のパラダイム転換/胎児の話/進化を語る/社会生物学の衝撃/説明原理の変更

10 人類という存在
巨匠のメッセージ/私たちは何者なのか/文化の起源/異文化との遭遇

11 科学が変える人生観
科学と文学/雪の殿様/冷戦の陰で/諦観の念にあらがう

あとがき

著者略歴

著:渡辺 政隆
サイエンスライター、日本サイエンスコミュニケーション協会会長、東北大学特任教授。1955年生まれ。東京大学農学系大学院修了。専門はサイエンスコミュニケーション、科学史、進化生物学。著書 『科学で大切なことは本と映画で学んだ』(みすず書房)『DNAの謎に挑む――遺伝子探究の一世紀』(朝日選書)、『一粒の柿の種――科学と文化を語る』(岩波現代文庫)、『ダーウィンの夢』(光文社新書)、『ダーウィンの遺産』(岩波現代全書)ほか。訳書 フィリップス『ダーウィンのミミズ、フロイトの悪夢』、ラビノウ『PCRの誕生』、サックス/グールド他『消された科学史』(共訳、以上みすず書房)、グールド『ワンダフル・ライフ』、レジス『ウイルス・ハンター』(以上ハヤカワ文庫NF)、デズモンド/ムーア『ダーウィン』(工作舎)、ケインズ『ダーウィンと家族の絆』(共訳、白日社)、ダーウィン『種の起源』(上下)『ミミズによる腐植土の形成』(以上光文社古典新訳文庫)など多数。

ISBN:9784622089780
出版社:みすず書房
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ