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ナチス 破壊の経済 下

1923-1945

著:アダム・トゥーズ
訳:山形 浩生
訳:森本 正史

紙版

内容紹介

「過去20年間で出版された、もっとも重要かつオリジナリティあふれる第三帝国についての書だ」
――ニーアル・ファーガソン(『キッシンジャー』)

「軍事戦略史と、経済史を生みだす洞察を、非常に読みやすいかたちで調和させている」
――『エコノミスト』誌

「さまざまな先入観を打ち砕く傑作だ」
――ベルトラン・べノワ 『フィナンシャル・タイムズ』紙

「経済史が持つ説得力を見事に示している」
――ハワード・デイヴィーズ 『タイム』誌

「本書のすべてのページに、新鮮かつ示唆に富む内容が含まれていると言ってもいい」
――マイケル・バーリー 『サンデー・タイムズ』紙

下巻では、西部戦線の開戦(1940)から、バルバロッサ作戦、ジェノサイド、シュペーアによる軍備の奇跡、そして敗戦(1945)までを扱う。

二正面戦争に突入したドイツが、いかにして雪のロシアまで戦争活動を巧みに維持したのか、占領した東欧とロシアの資源をナチはどのように利用しようとしていたのか、ホロコーストの経済的側面の全貌とはどのようなものだったのか、「シュペーアの奇跡」の実態とは。破壊に向かって突き進む総動員経済の終幕を描く。

目次

第二部 ヨーロッパの戦争(承前)
11 西部での勝利──Sieg im Westen
12 イギリスとアメリカ──ヒトラーの戦略的ジレンマ

第三部 世界戦争
13 二つの戦争に同時に備える
14 人種戦争という大戦略
15 1941年12月──転回点
16 労働、食糧、ジェノサイド
17 アルベルト・シュペーア──「奇跡の男」
18 疑念の余地なし
19 崩壊
20 終末

訳者あとがき
索引/原注/補遺 補足データ/図一覧/表一覧/口絵クレジット

著者略歴

著:アダム・トゥーズ
コロンビア大学歴史学教授。ロンドン生まれ。イングランドとドイツのハイデルベルクで育つ。1989年夏にケンブリッジ大学キングス・カレッジで経済学の学士号取得。ベルリンで冷戦の崩壊を目撃し、同地の大学院で研究を始める。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで博士号取得。1996-2009年にはケンブリッジ大学で教鞭をとる(現代史准教授、およびジーザス・カレッジのガーニー・ハート・フェロー)。その後、イェール大学のバートン・M・ビッグス教授。同大学ではポール・ケネディの後任として国際安全保障研究所所長も務める。2015年から現職。
訳:山形 浩生
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学(MIT)不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める。
訳:森本 正史
翻訳家。

ISBN:9784622088134
出版社:みすず書房
判型:4-6
ページ数:464ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ