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ズーム・イン・ユニバース

10^62倍のスケールをたどる極大から極小への旅

著:ケイレブ・シャーフ
絵:ロン・ミラー
絵:5Wインフォグラフィックス

紙版

内容紹介

「この世で一番スケールの大きな話をしよう」。宇宙の観測限界から素粒子の世界へ。10の62乗ものスケールを、100点を超えるイラストとインフォグラフィックでたどる1冊。
読者は、宇宙の果てを出発し、銀河団やブラックホール、さまざまな系外惑星を経て地球にたどりつく。大地溝帯の生態系を目撃し、ある生物の細胞に入り込み、さらに炭素原子の、陽子の内部へと突き進んでいく。
著者は旅のガイドのように、次々に現れる風景について、これまでに解明されたこと、まだ謎のまま残されていることを読者に語り聞かせる。「信じがたいことだが、これは作り話ではない。今のところは、これが過去138億年の間に実際に起きたことについての一番良い説明なのだ」。
天文学、地球科学、生物学、化学、物理学を縦横に駆けめぐる。サイエンスへの興味を掻き立てられ、「次の1冊」が欲しくなる、はじまりの本。

目次

はじめに

1 宇宙の果てからの出発
10^27m→10^23m

2 銀河の中へ
10^22m→10^18m

3 太陽系ができるまで
10^17m→10^14m

4 惑星、その多彩な顔
10^13m→10^9m

5 地球という惑星
10^8m→10^4m

6 意識ある存在
10^3m→10^-1m

7 多様なものから単純なものへ
10^-2m→10^-5m

8 ミクロの扉の向こう側
10^-6m→10^-10m

9 実は、原子は空っぽである
10^-11m→10^-15m

10 「場」が満ちた世界
10^-16m→10^-18m……10^-35m

極大から極小まで、大きさのスペクトル
メイキングノート
謝辞
索引

著者略歴

著:ケイレブ・シャーフ
イギリスに生まれる。ダラム大学卒業。ケンブリッジ大学で天文学の博士号を取得。NASAゴダード宇宙飛行センター、宇宙望遠鏡科学研究所などを経て、現在 コロンビア大学コロンビア宇宙生物学センター・センター長。専門は系外惑星科学、アストロバイオロジー。ニューヨーカー、ニューヨーク・タイムズ、サイエンティフィック・アメリカン、ナショナルジオグラフィック、ネイチャーほか、多数の出版物に記事を執筆。著書にThe Copernicus Complex, Gravity’s Engine(『重力機械――ブラックホールが創る宇宙』水谷淳訳、早川書房、2013)、Zoomable Universe(『ズーム・イン・ユニバース――1062倍のスケールをたどる極大から極小への旅』佐藤やえ訳、みすず書房、2019)などがある。ニューヨーク市在住。
絵:ロン・ミラー
1947年、アメリカ、ミネソタ州に生まれる。イラストレーター、作家。アメリカ国立航空宇宙博物館アルベルト・アインシュタイン・プラネタリウムのアート・ディレクターなどをへて独立。ナショナルジオグラフィックやサイエンティフィック・アメリカンなどの雑誌、20,000 Leagues Under the SeaやJourney to the Center of the Earth(いずれもジュール・ヴェルヌ著)を始めとする数多くの書籍に作品が収載されている。著書にThe Art of Space(『宇宙画の150年史――宇宙・ロケット・エイリアン』日暮雅通・山田和子訳、河出書房新社、2015)などがある。World Beyondシリーズで米国物理学協会優秀賞を受賞。バージニア州在住。
絵:5Wインフォグラフィックス
インフォグラフィック、データのビジュアル化、および情報伝達型ビジュアルプロジェクトに特化したデザインおよびコンサルティング会社。2001年にフアン・ベラスコとサミュエル・ベラスコにより設立された。フアンはニューヨーク・タイムズのグラフィックアート・ディレクターやナショナルジオグラフィックでアート・ディレクターを歴任。サミュエルはフォーチュン誌の元アート・ディレクター。

ISBN:9784622087991
出版社:みすず書房
判型:B5変
ページ数:228ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年06月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PGK
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:GBC