ファルマゲドン
背信の医薬
著:デイヴィッド・ヒーリー
監訳:田島 治
訳:中里 京子
紙版
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内容紹介
◆『抗うつ薬の功罪』の著者が、薬に依存する医療の背景にある医薬業界の巨大な錯誤を明らかにする。とくに臨床試験データの不適切な操作や改ざん、医学論文のゴーストライティングなどの実態を、本書は徹底して暴いている。科学的な医薬への信頼を逆手にとったトリックが特許薬とその需要をつくりだし、医療・医薬のあらゆる側面が人間よりもその経済に奉仕させられる──こうしたディストピア的様相からどうすれば脱却できるのか。◆患者のための医療を取り戻すべく、ヒーリーがまさに抜本的と言える対応策を提言する。目指すのは、医薬に関わる権限と知識をできるだけ民主化・透明化し、ボトムアップでディストピアを解体するという構想である。
目次
はじめに
第1章 かつて医療と呼ばれていたもの
第2章 医療とマーケッター
第3章 エビデンスに従え
第4章 データの改竄
第5章 ガイドラインに縛られて
第6章 医療の測りまちがい
第7章 ケアの翳り
第8章 ファルマゲドン
謝辞
解説
原注
索引