放送大学教材
現代に生きる現象学
意味 身体 ケア
著:榊?原 哲也
著:本郷 均
紙版
内容紹介
現象学は20世紀初頭、フッサールによって創設された哲学だが、その後、時代に要請された問いに応答しつつ、「現象学運動」と呼ばれる独自の多様な思想運動として展開された。現代に生きる現象学の可能性をさぐるため、フッサールとドイツでの現象学の展開の概要を押さえ、フランスにおける現象学の独特の展開を辿り、最後に現代における現場への展開として「ケアの現象学」を考察する。読者が自らの現場で現象学的思索を育めるようになることを目指す。
目次
1.現象学とはどのような哲学か:フッサール現象学の成立 2.フッサール現象学の展開 3.ドイツにおける現象学の展開(1):シェーラーとハイデガー 4.ドイツにおける現象学の展開(2):ハイデガー(つづき) 5.戦後フランスにおける現象学:「実存」という問題圏 6.メルロ=ポンティの現象学(1):ゲシュタルトと知覚 7.メルロ=ポンティの現象学(2):身体 8.メルロ=ポンティの現象学(3):「表現」をめぐって 9.レヴィナスの現象学:他者 10.現象学の看護における展開(1):ベナーの現象学的人間観 11.現象学の看護における展開(2):ベナーの現象学的人間観(つづき)と現象学的看護理論 12.ケアの現象学(1):事象そのものへ 13.ケアの現象学(2):グループで語り合う 14.ケアの現象学(3):フィールドワークから 15.現代に生きる現象学