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放送大学教材

現代の危機と哲学

著:森 一郎

紙版

内容紹介

私たちは、現代世界が深刻な危機に瀕していることを肌で感じている。漠たる不安に襲われ、何が真に問題なのかと問い、自分で考えようとするとき、ひとはすでに哲学し始めているのである。本書では、現代人の思考にとっての手引きとなる巨星たちに学び、今日的問題を独自に考えてゆく。まず、現代の危機を予告した19世紀末の哲学者ニーチェの言葉「神は死んだ」に着目する。続いて、20世紀という危機の時代を生き抜いた二人の哲学者ハイデガーとアーレントに学びつつ、死と誕生、労働と行為、大学と学問、科学技術といったテーマに取り組み,身の回りの問題を自分でじっくり考える力を養う。

目次

1.哲学は戦慄から始まる 2.「神は死んだ」(その1) 3.「神は死んだ」(その2) 4.学問の危機と哲学 5.終わりへの存在 6.死への共同存在 7.大学の危機と哲学 8.理論と実践もしくは観照と行為 9.労働のゆくえ 10.ハイデガーからアーレントへ 11.区別することの意味 12.始まりへの存在 13.近代と現代世界 14.始まりの時間性 15.世界への愛のために

ISBN:9784595318528
出版社:放送大学教育振興会
判型:A5
ページ数:292ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2018年03月
発売日:2018年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX