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海外文庫

禁じられた館

著:ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィル
訳:小林 晋

紙版

内容紹介

「ストレートで高純度の本格ミステリ。
よくぞ掘り出してくれました。
1930年代のフランスでこんな不可能犯罪ものが書かれていたとは、
ヴィンテージミステリの世界はまだまだ底が知れませんね。」
――有栖川有栖(作家)

天外消失の謎に名探偵が挑む!
フランス産探偵小説の傑作、遂に発掘!

飲食産業で成功を収めた富豪のヴェルディ
ナージュが、マルシュノワール館に引っ越
してくる。これまでの所有者には常に災い
がつきまとってきた曰く付きの館だ。再三
舞い込む「この館から出ていけ」との脅迫
状。果たして雨の夜、謎の男の来訪を受け
た直後、館の主は変わり果てた姿で発見さ
れる。どこにも逃げ道のない館から忽然と
姿を消した訪問者。捜査が難航するなか、
探偵トム・モロウが登場し……『黄色い部
屋の謎』以降の歴史的空白を埋めるフラン
ス産不可能犯罪小説の傑作、ついに発掘!

著者略歴

著:ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィル
Michel Herbert & Eugene Wyl
ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィル

1930年代に共作の形で3作の不可能犯罪物の本格ミステリーを執筆。第1作の本書『禁じられた館』について、密室&不可能犯罪小説研究の大家ラクルブは、その結末を「デカルト的論理の勝利」と呼んで高く評価している。エルベールはジャーナリスト、作詞家としても活躍し、単著でもミステリーを何作か残している。

ISBN:9784594094225
出版社:扶桑社
判型:文庫
ページ数:336ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB