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山下財宝が暴く大戦史――旧日本軍は最期に何をしたのか

著:笹倉 明

紙版

内容紹介

タイで出家した直木賞作家が若き日に描いた衝撃のノンフィクション!
旧日本軍がフィリピンに埋めた大量の財宝は掘り出されていた!

最後の司令官・山下奉文(やました・ともゆき)大将の名を冠する、地下に隠匿された膨大な金塊やゴールデン・ブッダ像の謎……黄金伝説に命がけで挑んだトレジャー・ハンターたちの闘い。そこでは旧日本軍人、フィリピン国民、マルコス大統領とその一族、米国退役軍人……さまざまな人々の欲望と思惑が蠢いていた。
この書を通して、あの戦争はいったい何だったのか、旧日本軍は末期に何をやらかし、いかなる影響を後世にのこしたのか、という未だ解決しきれていない問題を考える縁(よすが)になることを願う。戦争なるものがいかに戦後においても罪深い後遺症を引き起こすものであるかの証は、ここにもあることは確かだ。そのことを理解することが、いかに心底から戦争を憎めるか、反戦の徒となれるかに関わってくるのだろう。……「復刻版のためのあとがき」より

著者略歴

著:笹倉 明
作家・テーラワーダ僧
1948年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒。1980年『海を越えた者たち』(すばる文学賞〈第四回〉入選)で作家活動へ。1988年『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞(第六回)、1989年『遠い国からの殺人者』で第101回直木賞を受賞する。その他の作品に『にっぽん国恋愛事件』『砂漠の岸に咲け』『旅人岬』『推定有罪』『愛をゆく舟』『復権 池永正明三十五年間の沈黙の真相』『愛闇殺』『彼に言えなかった哀しみ』等がある。近著に『出家への道――苦の果てに出逢ったタイ仏教』『ブッダの教えが味方する 歯の二大病を滅ぼす法』(共著)がある。2016年、タイ国チェンマイの古寺にて出家し現在に至る。

ISBN:9784594093846
出版社:扶桑社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ