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扶桑社ミステリー

アリス連続殺人

著:ギジェルモ・マルティネス
著:和泉圭亮

紙版

内容紹介

『オックスフォード連続殺人』に続く
アルゼンチン発の傑作本格ミステリー
碩学の名探偵セルダム教授、再臨。

ルイス・キャロルの喪われた日記をめぐる
奇怪きわまる死の連鎖の謎に挑む!
スペイン最高の文学賞、ナダール賞を受賞。

「私」はアルゼンチンから来たオックスフォ
ード大学の給費留学生。2年目の課題とし
て筆跡に関するプログラムの開発に取り組
むなか、旧知の数学者セルダム教授から秘
密の依頼を受ける。ルイス・キャロルの喪
われた日記にまつわる、新出の書類の筆跡
鑑定をしてくれというのだ。ルイス・キャ
ロル同胞団内部に蠢く不穏な空気を破って
やがて幕を開ける悲劇。アリスと数理数列
に彩られた知の迷宮に挑むセルダムの叡智
が見出した真実とは。アルゼンチン発、本
格ミステリーの新地平!(解説・三門優祐)

目次

◆奇妙奇天烈な極上の「謎解きミステリ」。
本作に盛りに盛られた数々の要素は、まさに英国の黄金時代ミステリを彷彿とさせてくれる。しかし、作者はそれを見事に統御し、複雑怪奇な謎、丁寧な伏線呈示と回収、そして意外ながらしっかり論理的な解決の物語を作り上げた。たとえすれっからしのマニアであっても、その腕の冴えに満足し、結末では「ひぇーっ!」と叫び声をあげてしまうこと間違いなしである。――三門 優祐(ミステリ評論家)解説より

著者略歴

著:ギジェルモ・マルティネス
Guillermo Martínez
ギジェルモ・マルティネス
1962年、アルゼンチン生まれ。10代にして最初の短編集“La jungle sin bestias”(「獣なきジャングル」)を発表。その後、数々の文学賞を受賞したのち、93年、初の長編小説“Acerca de Roderer”(「ロデレールについて」)を上梓。現代アルゼンチン文学の旗手として高い評価を得ている。『オックスフォード連続殺人』でアルゼンチン・プラネタ賞を受賞。本書にてスペインで最も権威ある文学賞ナダール賞を受賞。一方で数学にも造詣が深く、84年にスール大学数学科を卒業し、論理専攻の数理科学で博士号を取得。その後の研究でオックスフォードに2年間留学している。現在はブエノスアイレスに在住。

扶桑社のギジェルモ・マルティネス作品
『オックスフォード連続殺人』
『ルチアナ・Bの緩慢なる死』

ISBN:9784594092412
出版社:扶桑社
判型:文庫
ページ数:424ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB