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大東亜戦争の事件簿――隠された昭和史の真実

著:早坂 隆

紙版

内容紹介

日本人なら知っておきたい……
出航した疎開船が魚雷攻撃を受け、命を失った多くの子供達。終戦前後、壮絶な虐殺の対象とされた満洲や朝鮮半島で暮らしていた民間邦人。歴史の転換点となった、その時には知られなかった事件の数々……戦後、敗戦国では数多くの人々が戦犯として裁かれた。その一方で多くの庶民が戦勝国の〝戦争犯罪〟の被害者になったことや、戦時下で歴史を変えることになった重大事件の実態については、あまりにも知られていない。

歴史とは「事件の集積」である。一つの事件が次の事件を呼び、また別の事件を誘う。その「流れ」を的確に把握することが、奥行きのある多面的な歴史認識の醸成に繫がる。様々な事件の発生要因や経緯、その後の展開などを理解し、歴史へのまなざしを柔軟に広げていくことが肝要である。
 歴史は常に複眼的に見なければならない。無論、いくつかの事件を恣意的にタブー視することなど、もってのほかである。そのうえで大事なのは、先人たちへの鎮魂や哀悼の気持ちを穏やかに育んでいくことである。この行為への共鳴なくして、「歴史を学ぶ」ということにはならないのではないか。
 人間社会が保つべき温もりとは、そういった姿勢から湧き出ずるものであろう。

著者略歴

著:早坂 隆
早坂 隆(はやさか・たかし)
1973年、愛知県生まれ。ノンフィクション作家。大磯町立図書館協議会委員長。
主な著作に『指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎』『永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」』『ペリリュー玉砕』(いずれも文春新書)、『昭和史の声』(飛鳥新社)などがある。『昭和十七年の夏 幻の甲子園』(文藝春秋)でミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。 
【公式ツイッター】https://twitter.com/dig_nonfiction

ISBN:9784594088231
出版社:扶桑社
判型:4-6
ページ数:280ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ