人生の醍醐味
著:曽野 綾子
紙版
内容紹介
人間は、涙の中から覚り、知ることがある。
避けて通れない不幸があった時、それを無駄にしない人間になること。
それだけが叡智と呼べるものだ。
●多くの人が子供を育て、老人のめんどうを見、会社で決められた仕事を正確に勤め上げ、家では家族のためにご飯も作ったりもしただろう。それらは、人を殺すどころではなく、人を生かすための行為でもあった。
●何一つ特徴のない人というのはいない。その人に一つ、人と違った特徴があれば、その点を利用して伸ばせばいいのである。
●優しくしてほしかったら、自分が優しくする他はない。
●不愉快なことを楽しくすることも、一種の「お金のかからない娯楽」。
●不運や不幸を予測できるということは人間にとって一つの才能である。
――ベストセラー作家が、「人が生かされる」時を見つめ続けた珠玉の一冊!
【目次】
1 求められる「才覚」と「優しさ」
2「人間の基本」を鍛える
3「働ける」という幸福
4「幼児的大人」がもたらすもの
5 現実を正視する「勇気」
6「不足」があるから生きられる
7「日本に生まれた幸せ」
8 人生の善し悪しをわきまえる